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子育てにおけるコミュニケーションとは?

今、ゆとりがないので、お母さんが忙しいときはお父さんがというように、うまくバトンタッチしながらだといいですが、周りを見回すと、お父さんは休みも返上して働いている形で、夫婦そろって子育てをされていないとすると、お母さんに負担がかかり、お母さんは仕事と子育てで頭がパニックになる。そういう現状になっているのでしょうね。

ただ、最近、子育てをずっと見てきていますが、小学生ぐらいになると逆にお父さんが参加される家庭が若干多くなってきています。学校の参観日というと昔はお母さんばかりでしたが、最近はお父さんが目立ちます。(特にイベント事に父親が目立ちます)

少し違ってきましたね。

ですが、小学校以下(6歳)ではお母さんと二人だけという時間がすごく多いと思います。

6歳まではお母さんの影響力が大きいということですね。

大きいです。ですから、お母さん自身もだんだんストレスがたまってきます。

どう接していくかがとても重要なポイントですね。

そうですね。もう一つは、子どものことがよくわかっていれば、次は何をしようかというアイデアも出てきますが、まったくわからない子どもとでは、何をしようかと迷いますよね。

自分とはまったく違う星から来たのかしらと思うような行動をすると言われることもあるので、だんだん動き回ってくると子供のことがわからなくなってきます。

子供が何も言わずに、お母さんを見てウンウンと聞いて、出されるものを食べて、やりなさいと言われたことをやるのは1歳ぐらいまでだと思います。

早い子だと10カ月ぐらいから言葉を発します。頭を振って嫌だという意思を示して、1歳半を過ぎると、「これは嫌だ、やりたくない」と言葉でお母さんに言ってきます。 そうするとお母さんは、「なぜやらないの、私の言うことが聞けないの」と問いかけます。どうすることもできなくなって、それができなければ、怒ったり、たたいたりのお母さんが実は多いです。

思うようになるのがわが子と思っているのが、思うようにいかない部分で、どうしても押さえつけてしまうことになるかと思います。

お母さんは無意識なのかもしれませんが、気がついたら怒っているという方もいました。自分が気にくわないこと、自分のストレスを子どもたちにぶつけてしまう。でも、お母さんはそれに気がついていない。

こんな実例がありました。そのお母さんは働いているお母さんで、お子さんが6歳で下に1歳のお子さんがいました。仕事場で不愉快な思いをされていて、そのまま上のお子さんを迎えに行ってレッスンに来られました。
子どもたちは楽しいことが好きなので、レッスンの中でふざけていると、お母さんが突然怒り始めて、だんだん怒りがエスカレートしてきました。

これはおかしいと思って、レッスンのときはなだめていましたが効果なく、レッスンが終わってからお母さんに聞くと、会社で嫌なことがあったこと、自分の気持ちを話し始めました。 どうも会社でいざこざがあり、お母さんもご自分を反省されて、教室の中で涙模様になりました。 でも、その被害を受けたのは子どもです。
子どもは、怒られて殴られて、なぜちゃんとできないのと言われながら、最後までレッスンしましたが、「お母さん、怒るのは違うんじゃないの」と私は思って、最後にお母さんとお話をして納得されて帰られました。実際、こういうことが起こっています。

それは、志和池さんの教室に行っていなければ家庭の中で行われていて、ただただ、子供は何だかわからずに怒鳴られて、それに気づいてくれる人もいない。教室で初めてお母さんは気づかされてもらった。

結局、自身のイライラの原因がどこにあるのか、そのお母さんはわからなかったのです。そこで話して初めて、本当の原因は子供が悪いのではない、子供がふざけているのではなくて、会社であった自分のストレスで子供にあたってしまった。これが原因だ。それがわかった瞬間、お母さんは自分が悪かったと涙されました。

無意識ということですね。

瞬間は無意識です。怒っているうちに、なぜ自分は怒っているのか、わからない。でもそれが止められない状態になって、どんどんエスカレートして子どもは怒られっぱなしということになります。
それをどこかで気づかないと、日常茶飯事、こういったことが起こることになります。

親としては精神的なもの、心の部分をうまく自分でコントロールしていい状態にしていないと、いい子育てができないということになってきますね。

そうです。私たちは日常生活の中でいいことばかりではないですね。例えば、元気な日もありますが具合の悪い日もあります。いいことばかり続く日もあれば、ドジってばかりの日もある。

やはり波がありますから、この波を軌道修正していかないと、自分自身を保つことができないし、子育ては難しいと思います。それプラス、子どもを理解できないと、もっと大変なことになります。子育て不安、子育てのパニックに陥ってしまいます。いわゆる、ブルーになってしまうお母さんたちは意外と多いのが現状です。

まず子どもの個性を尊重してあげる。見極める部分とご自身の精神状態、いい状態で子どもに接するように努力する。これは難しい部分だと思いますが、どう子どもと接していけばいいですか。

お母さん自身は、自分をコントロールすることは日常生活の中で多少なりともできると思います。でも、子どもたちは、まだまだ小さいですから自分をコントロールすることはできません。
ということは、お母さんがどんな子どもなのかを理解し、認めることが大切です。子どもはどんな性格を持っていてどう考えるのかがわかるともっと接しやすくなります。これから、子どもたちがどんな気質を持っているのか、お話していきましょう。

お願いします。

大きく分けると、「感じる子どもたち」「動く子どもたち」「考える子どもたち」、この三つのグループに分けることができます。

お子さんには三つの気質があるということですね。感じる子ども、動く子ども、考える子ども。

大まかに分けるとこの三つに分かれます。これから具体的に一つずつご説明して生きたいと思います。

まず「感じる子どもたち」は「感じる」という言葉のごとく、感情や感性、情緒を大切にしている子どもです。
感情は、物事の好き嫌い、快・不快、喜怒哀楽という気持ちです。感性は、物事を深く感じること、悲しみや楽しみ、苦しみもその中に入ります。情緒は、物事に触れて起こる微妙な気持ちです。例えば風情やわびさび、おもむき、景色といったことに対して思い入れを持っています。

この子どもたちは、こんな感覚を最優先して、どう感じるか、その場の雰囲気、気分、気持ちがとても大事になって、その気持ちにしたがって行動していく子供たちです。感じる子どもたちは、楽しいことが大好きなので、いつも歌を歌ったり、楽しいことがあるとすぐに人の輪の中に入っていったり、居心地がいいところは大好きです。
そういうところには進んでいきますが、快・不快、好き嫌いを、表には出しません。でも、自分の心の中に持っていますから、積極的はなく、恥ずかしがり屋さんが多いです。初対面で会う子ども同士や大人の人たちには、まず近づかない。そういう特徴を持っています。

デリケートなお子さんという感じがしますね。

そうですね。見た感じは細い感じがしますが、自分から進んでいくということはあまりありません。

動く子どもは、意思や本能、行動を大切にする子どもたちです。意思は、目的や計画を実行しようとする気持ち、志や意向、心意気がこれに入ります。
本能は、自分が本来持っている動物的な勘や直感、生きるための行動様式、感覚や欲求、衝動といったものです。行動においては、客観的に観察できるところを持っていますから、それに対する行為や反応、立ち居振る舞い、行いといったものです。

動く子どもたちは、自分に目的があって、それから動くということを最優先しますので、何をやりたいのか、どうしたいのか、ということが第一です。その目標があって行動を起こすことになります。

動く子どもたちは、自分の意思がありますからとてもがんばり屋です。コツコツ努力をして物事を達成することが最終目的です。そのために必要なものがあれば、サッと動いて手に入れます。例えば、野球をするのであれば、バットが欲しい、グローブが欲しい、本が欲しい。そういったことに関しては動きがとても速いです。

映像的には、動いて自分は何がいいのか探るタイプに見えてきますね。

動く子どもたちは、情報を集めるために集中します。教室で動く子供たちにオモチャを見せると、今までやっていたことをやめて、その場で集中してそれに取り組んでくれます。中断されるのを嫌います。

動く子どもたちは、ピョンピョン飛び跳ねている感じがしますが、そうではなくて、何かをやるときは集中してやるという子どもたちですね。

そういう子どもたちです。考える子どもたちは、思考や知恵、知性を大切にしている子供たちです。
思考というのは判断や分析力、あれこれ考えることです。知恵は、学んだことを工夫して新しいものに変えることができる、機転や英知です。子どもたちは新しいことを考えるのがとても好きです。知性は、物事を知って、考え判断すること、分別といったものです。

考える子どもたちは思考、考えることを優先しますから、自分が納得いかないことに関してはなかなか取り組みません。これはどのようにするという説明を受けて物事を始めます。
動く子どもと違うのは、考えて納得してから行動する。それが考える子どもたちです。

考える子どもたちは、物事を順番にこなしていきますし、ましてマイペースです。教室の子どもたちも渡されたものを順番にやっていきます。 人から遅れているから次のものを渡そうと思っても、「その前のものが終わっていないよ。先生、その前のものを出してよ」と催促されますので、「じゃあ順番にやっていこうね」と言って、その子には時間の余裕を見てオモチャなどを渡していくようにしています。

一歩一歩積み重ねていくのであって、ポンと飛び越えることがない。大人びた感じが見受けられますね。

考える子供たちは自分の計画はコツコツです。私たちがこれをやりたいと言っても、自分の中の計画が崩されると、「嫌だ、触らないで」「次のことは言わないで」とよく言ってくるのがこの子どもたちです。
わからないことや納得がいかないことは、「どういう意味なの、どういうことなの、」とことん聞いてきます。

どうしてこうなるの。

それは考える子どもたちが多いような気がします。このように大まかに三つに分かれますが、子どもたちが小さければ小さいほど、この三つが同時に出てきます。

同時にですか。

同時というか、区別がなく出てきます。考える子どもでも、その場で感覚的に思ったら動きますし、これは嫌いなものと思ったら、そのオモチャを「先生、これは返す」と言って手で押しやってきます。

動く子どもたちも、感じる子どもたちが後ろで歌っていると、その輪の中にポンと入ったりします。目的がなくても、楽しさでその輪の中に入っていこうとする子どもたちもいます。小さいうちは、この三つのタイプどうということではなくて、自分の感情でいろんな行動に出てくるといったほうがいいようです。

同時に出てきますが、徐々にそのタイプ、考える子どもたちは考える子どもたちらしい思考、その表れが大きくなってくるということですか。

どちらかというと、例えば感じる子どもであれば、動く、考えるよりも、感じるほうが優先的に出てくるようになります。
三つの気質・性格をそれぞれ持っていますが、その3つのうちのどれか一つの気質が他の二つに比べて、多く出ているかによって徐々に自分の本質がわかってきます。それがだいたい1歳過ぎぐらいからです。

1歳過ぎぐらいから兆候は出てくる。

兆候が出てきます。個人差は大きいです。この時期は微妙で、三つそれぞれ出てきますが、徐々に、動くほうが多くなる、考えるほうが多くなる、というのが1歳過ぎぐらいからです。

そうすると、3歳児というとかなり分かれてきていますね。

3歳児になるとはっきりしてきます。ものの見事に、感じる子どもは感性が強くなり、動く子どもは自分の意思を持ってこれをやりたいという形で出てきますし、考える子どもは考えて分析してマイペースでやっていく。これははっきりしています。

ただ、性格、気質は環境適応力に対しては、とても敏感です。後天的に身についた性格、親のしつけなどもあります。その部分は他の性格と重複する可能性があります。

親も意識してわかるようになれば、子どもとのコミュニケーションは楽になりますね。

それがわかると、この子は次に何をしたいのか、どう感じているのか、どう考えているのかわかってきますので、お母さんはより子どもと接しやすいと思います。1歳までの子どもたちはそれを表に出してきませんので、そこがお母さんの苦労するところです。子どもたちは自分の考えと同じ、と思われているお母さんが多いのではないかと思います。

自分を主にして子供のことを考えて、子供もそうだろうと。

他人が違う考えを持っていることを私たちは意外と知らないですね。まして自分が産んだ子どもが全然違う考えを持っているなんて、お母さんの中では考えついていないと思います。私自身も、子どもがまったく違う考えを持っているなんて思ってもいませんでしたし、お母さんの言うことは聞いてくれると思っていました。

順番どおりにやるのはとても心地いいと自分が思えば、子どももそうだろうと思うし、まずやってみようというように、動くのが好きなお母さんは、わが子だから子どももそうだと思うのは当然のような気がしますね。

全然違う考えを持っているということに気づくだけでもお母さんは楽になると思いますが、小さいうちは表に出てきていませんので、自分の子どもが何を考え、発言しているかわからないことが多いのではないでしょうか? まして、1歳を過ぎて気がつくと、今度は自分の意志が芽生えてきます。お母さんの言うことに必ず反発してくる。これは嫌だ、これはしたくない。そういう自分の考えを出そうとします。

これが2歳ぐらいになると子どもの中ではっきりしてきています。ただ、お母さんが認められていないという部分があります。「うちの子供にカギって、そんなことはない」この考えは危険なことです。

3歳になると大きな心の変化、反抗期がやってきます。このときがくるとお母さんたちは大変です。子供がわからないお母さんたちはお手上げ状態になります。「なぜこうなってくるのですか」という感じで教室に来られて、「先生、この状態をどうにかしてください」「どうすればいいの?」という質問責めです。

志和池さんを頼って、なぜこうなるのかという説明を求めてくるお母さんたちが多いですか。

多いです。特に2歳半から3歳半、この1年は子供たちが揺れ動く時期です。同時に自分の子どもの性格をはっきりわかっていないお母さんはものすごく悩みます。

このあたりは、もともと持っている子どもたちの個性がどんどん明確になっていく時期ですね。

はい。自我がどんどん出てきますから、この子育てで苦労しているお母さんは、大変です。逆にいえば、うまく乗り越える子もいます。小さいながらでも、自分はどういう人間かということを、多少なりともお母さんを見て、分析しているのではないかと思います。例えば、考える子どもたちは、「僕はもうわかっているから、お母さん何もいわないで・・・!」とお母さんの意見をさえぎる子もいます。

そうですか。

お母さんをちゃんと観察してお母さん自身を分析します。その辺は、考える子供たちは優れた分析力ですね。3歳ぐらいの子供たちは、自分をわかって自分を出していくことが多くになってきますから、子どもの気質や性格を出しているのか、反抗期なのかは、察知することが出来ると思います。

教室に通っている子どもの例なのですが、母親は動くお母さんで、子どもは分析力が抜群です。その子が2歳半のときに教室であったことですが、感じる子供で、なかなか自分の分析はできませんが、お母さんをよく見ていて、お母さんの分析をします。

あるとき、お母さんが「家事は苦手なの」という話をされていたら、感じる子どもUくんは、2歳半でしたが、「お母さんって、お片づけが苦手だからできないよね。お料理だって、僕がやってあげないとできないでしょう。掃除も手伝うんだよ!僕!しかたないな。」これが感じる子どもかな?と思ったくらいです。言い終わった時、お母さんが苦笑して「なぜここまで私がわかるの」と言ったぐらい、分析力のある感じる子どももちゃんといます。

その場その場の対応というのは、その子の個性、感じる子なのか、動く子なのか、考える子なのかを見極めて、その子が理解しやすく対応するということですか。

はい。それができれば一番です。生活の中で同じパターンを繰り返したり、何度も考え方が似かよったりするなど、繰り返される行動・言動に注目してみると見極めやすいと思います。 また、お母さんは子供と二人で、どうコミュニケーションをとればいいのか迷っているお母さんが多いです。コミュニケーションの一番の方法は、お母さんが言葉をかけること、2番目はスキンシップです。これがお母さんと子供の主なコミュニケーションになると思います。

生まれてすぐは、このコミュニケーションをお母さんはよくされていますが、動くようになってくると子供たちは一人遊び、特に一人目のお子さんは一人遊びがとても上手ですから、一人ぼっちで遊んでいる時間が長いです。お母さんも自分のやらなければいけないことを淡々とこなしていきます。(ネバならないが多すぎませんか?)
だんだんコミュニケーションが少なくなっていきます。まったくしないというわけではないですが、言葉をかけることが少なくなり、スキンシップが少なくなる。

心当たりはありませんか?お母さんと子どもの、心が離れてしまう場合があります。見ているようで見てないお母さんたちがいるということです。

どちらかというと、お母さんのほうが子供を見ていない、わかってないということですか。

自分を出してくる子どもに対して理解できないお母さんは、子供がわからないため、ほったらかしにします。同じ部屋の中にいて、「あなたはこれで遊んでいていいよ。お母さんは、お母さんの仕事するね!」という理由をつけてほおっておきます。

確かに、ほおっておく(意志を尊重して自由に任せる)その行為は大事なことです。自我が目覚めるという意味で、一人で遊ぶことは大事ですが、コミュニケーションからいえば、これは放任というか、ほったらかし状態です。子どもを自主的に育てることと放任することがゴッチャになっていませんか?

そうすると、子どもたちはほったらかし状態の上、コミュニケーションが出来ていないので、お母さんに相談したいときに、「お母さん、どう思う?」と言うと、お母さんは「今忙しいから後にしてくれない」という言葉や「今忙しいから一人で遊んでいてよ」という言葉になって返ってくる。もう心と心が離ればなれですよね。
お母さんに相談しても答えてくれないから、一人で「どうしようかなあ」という子供たちが増えている。自分で解決できないまま時間だけが過ぎていくんです。

(続く)