クロスや床の色づかいをあえてシンプルにし、タイルを貼ったニッチやデザイン性の高い照明でアクセントをつくったセンスの良いLDK。ダイニングテーブルの横は、お子様の遊び場として使うため広めにスペースを取っている。「この家に来て娘がはしゃぐようになりました。ドアノブが手の届く高さになったので、自分で開けて家の中を歩きまわっています」(奥様)。
テラコッタの三角屋根、白壁に木目の扉がかわいらしい南欧スタイル。ポーチの幅を広めにとり、ゆったりとした雰囲気をつくった。オリーブの木と赤いポストがアクセント。
塗り壁風クロスにナチュラルな風合いの床。伊藤様のお宅はレトロな雑貨や白木の家具がよく映える南欧スタイルの家です。内外装の理想をすべて詰め込みながら、アパート時代の家賃+αの返済計画が立てられたのは、子育て安心住宅との出会いがあったからだとご夫妻は言います。
「住宅情報サイトでたまたま見つけた住宅会社ですが、いくつか業者をあたった中で予算内で建てられそうだったのは子育て安心住宅さんだけでした。標準が安いだけでなく、コストを抑えるのにかなり協力してくれました」。
広々とした玄関。釣り道具や三輪車を置くために設けた土間収納は、開口のアーチ型を優先して扉はつけていない。(写真左)
洗面脱衣室では可動棚が大活躍。「パジャマやタオルなど、今までは家族みんなの分を取りに行っていたのが、それぞれがここから取り出してくれるのでラクになりました」(奥様)。(写真右)
北側玄関を前提とした間取りで、まず考えたのが南側に来るLDの形と大きさ。陽当たりの良い場所にめいっぱい広げることにして、水回りなどは北側にコンパクトに収めた。1階床面積に対して14.7畳の広々としたLDは、二つ並んだ掃き出し窓からさんさんと陽が降り注ぐ。
お気に入りブランドの白木の収納家具を置いた真っ白なキッチン。シルバーのレンジフードには白レンガ柄のシートを貼って色調をそろえた。テラコッタ柄のクッションフロアで南欧風のナチュラル感がアップ。
たとえばデザイン性にこだわりたかった照明。同社のカタログからもおしゃれな照明は選べますが、すべてご自分たちで調達したのは営業の新谷さんからの提案があったからです。
「私が言うのも変ですが、当社を通すよりも安くすみます。お施主様の手間になるのは申し訳ないのですが…」と新谷さん。お客様の要望を何よりも優先する姿勢に、ご夫妻は「その人柄も子育て安心住宅さんを選んだ理由です」と答えました。
また、奥様は女性現場監督の東島さんとのやりとりも振り返り、「女性同士なので小さなことでも気軽に相談できました」とご満足の様子。お施主様の間でも女性の現場監督は好評で、同社では東島さんに続く人材を育てているそうです。
外観は、ご夫妻と新谷さんが一緒になってあれやこれやと考えました。北道路沿いの伊藤様邸のメインビューは北面。南欧らしい美しさを出すために特に窓の扱いに気を配りました。奥様が〝大き過ぎず小さ過ぎず、多過ぎず少な過ぎず〟を意識したという窓は縦横のラインを揃えてちょこんとかわいらしく並べました。
白の面積が多いシンプルな外観だからこそ細部にまでこだわり、外壁材はつなぎ目の目立たないタイプに。爽やかに広がる白を背に、赤い郵便受けが道行く人の目を引きます。
ご主人が〝マイホーム〟を実感するのは、このおしゃれな玄関から家に入ったときなのだと言います。「ドアの重さがもう、アパートとは違うんですよね。あ、いい家だな、と思います」。そこかしこに新居の喜びがあふれます。
1階トイレは白レンガ柄のクロスで爽やかに(写真左)。大きな格子窓から光の入る2階トイレはグレーのクロスで明る過ぎず暗過ぎず(写真右)。
1階は部屋ごとに照明にこだわった。真ちゅうの星形フレーム、ロートアイアンのキャンドル照明など、どれもみな懐かしい雰囲気の温もりのある明かり。コスト削減のためご夫妻がご自身で調達した。
子ども部屋は5.1畳が2部屋。白いクロスと木目の建具でシンプルな配色だが、クローゼットを開けると、途端に女の子の部屋らしい華やかな空間になる。
寝室は、扉、壁の一部、カーテンのトーンを落としてシックな空間に。
ご夫妻とも手持ちの洋服が多いため、4畳の大容量ウォークインクローゼットを設けた。北側に位置するが、T字型に広がった先に窓があるためとても明るい。
営業の新谷さん(後列左)と現場監督の東島さん(同右)と。「東島さんには、カウンターの高さや可動棚の段数など細かい部分までよく相談に乗っていただきました」(奥様)。
取材・文◎田中和子
撮影◎齊藤美春
構造:木造
延べ床面積:101.03㎡
階数:2階
株式会社子育て安心住宅
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