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寒い冬も断熱と効率の良い暖房で暖かいゼロエネルギー住宅

ご家族がリラックスタイムを過ごすリビングダイニング。リビングや和室からはキッチンの中が見えないように視線を遮る絶妙な配置となっている。無垢材の床は素足に気持ちが良く、マットを敷いていてもあえて床の上でゴロゴロしてしまうのだという。

2018.09.11/イエマド編集部

狭くても夫婦それぞれのプライベート空間を確保

近くに住む奥様のご両親など、お客様が来ても余裕で車が停められるように、また除雪した雪を置いておけるように敷地は広め。ツートンカラーでスタイリッシュな外壁。屋根には、ゼロエネルギー住宅には欠かせない大容量6.4kWのソーラーパネルを設置。

「冬、暖かい家。とにかく寒くない家というのが何よりも優先でした」。H様ご夫妻が家を建てようと動き始めたのは、お子様を授かったことがきっかけ。それまで住んでいたアパートでは、子どもを育てるためには狭かったことと、冬はエアコンとファンヒーターを使っても寒かったことが大きな理由でした。

 

「たまたま行った建装さんの見学会で、断熱が良いことに惹かれました。資金のことも相談に乗ってくださり、ここなら自分たちがつくりたい家ができると確信できました」とご主人。

 

雪が多い地域のため、除雪後の雪を置けるように広めの敷地、将来のお子様の通学や、通院に困らないように駅に近い土地を探したと言います。

広々とした1階のホール。玄関から入ってすぐのところに洗面台を設置したので、帰宅してすぐに手が洗えてお子様の習慣づけにも一役買っている。

玄関ホールの正面には和室があり、お客様はプライベートスペースを通らずに案内できる。下駄箱を壁とフラットになるように配置したことですっきりとした。(写真右)

 

小花柄の壁紙で明るくかわいらしい印象にした1階トイレ。2階も同じ仕様で、シンプルにしているので掃除もしやすい。(写真左)

リビングには輻射熱を利用した冷暖房システム「エコウィン」を設置。夏場はエアコンの設定温度を高めにしておいても十分涼しく過ごせる。採光のために東側に設けた4つの窓のおかげで明るく、インテリアのアクセントにもなっている。

リビング側の障子は丈を高くしているので、締めていても圧迫感がない。障子は紙ではなくアクリル製なのでメンテナンスが楽。

キッチンはご主人も使うことが多いため、高さ90cmのものを採用。センサー式の水栓が思いがけず、とても便利だったそう。(写真右)

 

キッチンから続く、階段下を利用した奥様のプライベートスペース。パソコンやミシンを置けるようにカウンターを設け、パントリーとして使える収納もある。(写真左)

和室には茶席に使えるよう炉が切ってあり、必要なときに畳を外して炉縁をつければ釜が入れられる。写真右の襖戸を開けると玄関へ続く。

ゼロエネルギー住宅で暖かい家を叶える

H様のお宅の間取りは、ご夫婦それぞれのプライベートスペースを確保したことと、和室を茶室としても使えるようにしたことが大きな特徴です。特にご主人のプライベートスペースは最初から希望していたもの。パソコンやゲーム、TVを置いた4畳の部屋は広すぎず狭すぎず、居心地の良い男の城とも言えそう。

 

奥様の部屋はキッチン横で、廊下にも抜けられるように設けました。「パソコンやミシンを置いたりして、趣味の部屋として使えれば。家事がしやすい位置にあるので便利です」と奥様。

 

和室は奥様の趣味であるお茶を楽しめるように、炉を切って茶室としても使えるようにしています。玄関からリビングを通らずに入れるようにしたのもそのため。

 

「完全なプライベートスペースであるリビングと接しているのですが、和室部分に高さを出して障子でスペースを区切ったことで客間として使うことができるようにしました。障子を開ければリビングとひと続きになるので、普段は開け放して子どもがお昼寝したりするのにも使っています」と奥様。

 

H様のお宅は、国に申請し、(※)ゼロエネルギー住宅の認定を受けて補助金をいただいているとのこと。まだ夏を過ごしただけのため、断熱効果を実感するのはこれからだが、夏の間のエアコンの効きの良さは驚くほど。湿度調整ができていることもあり、とても快適だったそう。

 

無垢材の床は素足に気持ち良く、気がつくとお子様が床でゴロゴロしていると言います。冬は効率良く暖房できるように家の各所にパネルヒーターを設置。ゼロエネルギー住宅ならではの省エネルギーで、快適な生活環境を手に入れました。

プラスアドバイス

電気の無駄なく明るさを保ち幅を広げて安全な階段に
階段の踏み面(足を置く部分の奥行)を通常より3cm広くして、踏み外しにくく。また、階段と1階ホールはセンサー式ライトを採用。子どもが走り回っても、その都度電気がついたり消えたりするので安全で、つけっぱなしになりません。(ご主人)

洗面台をホールに設置することで、約3畳の広さを確保できた脱衣室。洗濯機から取り出した洗濯物をすぐに干せる洗濯物干しスペースとして利用するため、パネルヒーターも設置した。

ご主人のプライベートルームは4畳ほどの広さ。ドアを開けたときに目線が合わないL字型で、パネルヒーターと小さな窓、換気扇がついて快適。

中央にベッドを置くことを考えてそのサイドに採光のための窓をつけた寝室。2階にはこのほかに、あとで区切ることも考えて広くとった10畳の子ども部屋がある。

寝室から続くウォークインクローゼットは扉なしでオープンに。手前は扉付きのたっぷりとした納戸。季節物や布団など大きなものがすべて収まる。

H様ご家族と建装の田中さん(後列)。「省エネで冬暖かい、普段の家事が楽な家という私たちの希望をすべて実現できました」とご主人。

紹介したお家の基本情報

構造:木造

延べ床面積:126.69㎡

階数:2階

工務店情報

会社名:株式会社建装

所在地:山形県山形市檀野前13-2

連絡先:0120-847-553 

023-684-7553

FAX:023-681-7609

http://www.kenso.biz/

メール:iiie@kenso.biz

間取り

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