理想の新築マイホーム像はご家族によって様々。家づくりを始めるとなれば、それを具体的に間取りプランに落としこむ必要があります。
理想の新築マイホーム像や要望を間取りに反映するには、どのように進めれば良いのでしょう?間取りを考えるポイントや注意点を学びましょう!
間取りをプランニングするとき、いきなり方眼紙を前に図面を描き出してしまったり、「我が家は4人家族だから4LDK!」とのっけから結論づけたりしていませんか?
マイホームを理想の間取りに仕立て上げるには、その方法はちょっと性急。急がば回れで、最初に「ゾーニング」をしてみることをおすすめします。
「ゾーニング」とはスペースを用途や機能で「ゾーン」に分類して、そのボリュームや配置をざっくりと考えること。イエマドでは次の4つに分類してみました。
①パブリックゾーン 家族が集まる、住まいの中心的なスペース。リビングやダイニングなど。
②プライベートゾーン 寝室や子供部屋など、外部の人の目にあまりさらされたくないスペース。
③サービスゾーン 生活の機能面に関わる共有スペース。キッチン、浴室、トイレなど。
④移動ゾーン 上記3つのゾーンをつなぐ役割をするスペース。廊下、階段、玄関など。
本来ゾーニングと言うと、ゾーンとゾーンをどう配置すれば効率的か、ゾーン同士の接続はスムーズかなどを検討するものなのですが、十数部屋もある豪邸でもない限り、正直なところそれはあまり意味を持ちません。
それよりは、一般的な広さの家屋ならば各ゾーンの割合、つまり、どのゾーンにどの程度のボリュームを持たせるのかをゾーニングの核とするほうがいいでしょう。というのも、各ゾーンの比重は、各家庭の暮らし方によってかなり異なるからです。
? 「時間の共有」を重視したゾーニングの例
子供部屋を設けず、リビングに勉強スペースを取るなど、パブリックゾーンを拡充しています。
? 「個」を重視したゾーニングの例
家族全員分の個室を用意するなどして、プライベートゾーンの比重を高めています。
上の図のように、できるだけ家族が一緒にいる時間を長く大切にするファミリーと、家族個々の趣味やそれぞれの時間を大切にするファミリーとでは、各ゾーンのボリュームと、そこに属するスペースに違いがあることがわかります。
このように、細かい間取りを考え始める前に、まずゾーニングとその比重を検討し、プランニングの方向性をしっかり決めることが大切です。
①パブリックゾーン
採光や通風など、家の中で条件のいちばん良い場所に置くことが多い。
また玄関からのアクセスがいいことも大切。
②プライベートゾーン
静かで落ち着ける場所に。家族の人数分の個室が必要かを考える。
子供部屋は年齢に応じて融通が利くつくりにしても。
③サービスゾーン
水回りをできるだけ近くにまとめると家事効率がアップ。
来客が多いファミリーの場合は、トイレの位置は要検討。
④移動ゾーン
廊下を少なくし、その分を①に割くプランが人気。
2階廊下は移動目的だけでなく、収納や憩いの空間にもアレンジ可能。
いかがでしたか?
間取りプランを考えるときは、まずざっくりとゾーニングを行ってみてください。次回はプランニングの際に意識したい3つのポイントについてお話させていただきます。
皆様の不安を解消できるようやさしく、分かりやすく解説させていただきます。間取りを考えるときの基本とポイントを押さえて、理想の家を建てましょう!