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【家づくり成功マニュアル】
家を建てた後の住宅会社との付き合い方

家づくりをともに進めてきた住宅会社とは、引き渡しの後から本当のお付き合いが始まるとも言われています。でも、何をしてもらえばいいのでしょう? アフターメンテナンスについての話は、いつ住宅会社とすればいいのでしょうか? 家を建てた後の住宅会社との付き合い方について、シバ・サンホームのアフターメンテナンス部門担当、柴部文嘉さんにお話を伺いました。

2018.12.14/イエマド編集部

メンテナンスは建てた会社で

契約前にアフターメンテナンスの詳しい話をしない住宅会社は多いようです。お施主様の意識も家をつくることに向いているので、瑕疵担保責任保険などの保証があることの確認だけで終わってしまうことも多いのでしょう。

 

でも、これから家を建てようという方は、その住宅会社がアフターメンテナンスをどれくらいの頻度で、どんな点検をしてくれるのか? 無料なのか有料なのか? そして自社で対応するのか外注するのか? ちゃんと確認した方がいいです。

 

営業担当者はあまり自分から保証の話をしたがらないと思いますので、早い段階でお施主様から聞いてみましょう。ここでお茶を濁すようならアウト。しっかり向き合ってくれることを確認します。

 

実はメンテナンスを他社に丸投げするところは少なくありません。「第三者の厳しい目で見てもらいます」などともっともらしい言い方をされますが、やはり建てた会社に見てもらうのが一番です。建てたときの状況もわかっていますし、お施主様も顔見知りの大工さんであれば、ちょっと気が付いたことでも言いやすいからです。

 

また、住宅会社側からすれば、家の点検はもちろんですが、ご家族のみなさんの様子などもうかがうことができます。そうすると、「そろそろ子供部屋に仕切りを入れて二部屋にしますか?」 といった話もできるわけです。また、ライフプラン通りに進まず不安を感じているのであれば、ライフプランの見直しをすることも可能です。

定期メンテナンスは重要

住宅会社によっては「うちは何かあればすぐに飛んでいきますので、定期点検は不要です」という会社もありますが、お困りのことがあれば行くのは当たり前。何か起こる前にチェックして何も起こらないようにすることが大事なんです。

 

たとえば網戸が動きづらいところがあったとします。点検でわかっていれば「ちょっと硬いので調整しておきますね」ですむところを、そのままずっと使っていたら動かなくなってしまいます。慌てて住宅会社に連絡すると「つぶれてしまっているので交換に費用がかかります」と言われた、などということもあります。

 

また、「結露がひどいのは仕方がないのだろう」と思っていたお施主様が、定期点検の際に住宅会社からアドバイスをもらい改善したという例もあります。

 

このように、定期的に点検に来てもらい「他に何か気になることはないですか?」と聞いてもらうことで、コストをかけずに改善できることもあると思います。

定期点検の時期

弊社の場合で言えば、3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、5年、10年です。なぜ、最初のうちは点検の間隔が短いのかというと、柱に無垢材を使うので、住み始めの頃は何らかの不都合が出てくる可能性があるからです。

 

しかし、これは瑕疵ではなく、自然材だからこその特徴です。その家に合わせて調整しながら良くしていくのが木の家の特徴なんです。ですから、最初の2年は集中的にメンテナンスします。

 

お施主様も暮らし始めてわかることがあると思います。もうちょっとこうだったら良かったのにと、ちょっとしたことでも言ってもらえれば改善できることもありますし、我々としてはノウハウの蓄積という財産になります。アフターをしっかりやる会社は、それだけ建てた後のお施主様の要望を多く知っていて、次のお客様に具体例として提示できます。

 

また、弊社では定期点検記録簿というものをつくっていて、点検項目が一覧できるチェックリストになっています。どんな補修をしたか具体的に記録できるので、次回の点検時にも役立ちます。

定期点検記録簿:シバ・サンホームでは、これに沿って点検される。冊子になっていて過去の点検履歴も確認できる、お医者さんの使うカルテのようなもの。不具合を起こす予測も立てられる。

点検してもらう箇所は?

主に、床、内壁、建具、天井を点検します。また、新築でお客様が気にされるのはクロスです。クロスの端にわずかな隙間が空いてしまうチリ切れという現象があります。クロスには大工さん、クロス屋さんのほか、電気屋さんや設備屋さんも関わっているので、原因をつきとめづらい箇所です。わずかなチリ切れもしっかり点検してもらう必要があります。

 

また、基礎のコンクリートのひび割れが目につくことがあります。これはプロが見ればそれが構造によるものか、陽射しによる表面のモルタルの割れかがわかります。表面だけならば心配はありませんが、そのひびがどういうものなのか? 説明もしてもらえるといいですね。

 

これらの点検は基本的に無料で対応されますが、内容によっては有料になることがあります。たとえば、最近の玄関ドアの鍵は精密になった分、ちょっとした砂ぼこりが入っただけでも開けづらくなることもあります。無理に使い続けると有料で取り替えなければならなくなります。点検時に見てもらい、掃除の仕方などのアドバイスをもらうことで防げることもあります。また、箇所によって保証期間が違うということもあります。

弊社では保証期間の一覧表をご提示させていただいています。保証が10年のものもあれば、1年のものもあります。これらは、家を建てる前に住宅会社から説明を受け、はっきりさせておくことも必要です。

 

いずれにせよ、プロの目で点検してもらえる機会を活用しない手はありません。ちゃんと建てられている家でも月日が経てば必ずどこかに不具合が出るものです。家は消耗品というくらいに考え、だからこそメンテナンスは必要だということを理解してください。

 

また、「忙しいので定期点検は不要です」というお施主様がたまにいますが、せめていろいろな保証が切れる2年点検は極力受けて欲しいと思います。人も健康診断は毎年受けなさいと言われますよね。家も同じで、長く住もうと思えば定期的な点検はしっかりするべきなんです。

問題のあるひびはないか、プロの目で判断。

雨水マスも詰まることなく機能しているかチェック。

屋根上の点検にはドローンを使って動画でチェック。

アフターが安心な住宅会社の見分け方

では、どのような会社ならアフターメンテナンスをしっかりやってくれるでしょうか?

 

まずOBさんとの付き合い方をチェックしましょう。具体的には見学会や感謝祭のようなイベントにOBさんが来ているかどうか。OBさんと住宅会社との会話の様子にも目を向けてみましょう。良好な関係が築けている住宅会社はアフターメンテナンスもキチンとできているでしょう。

 

インターネット上の書き込みもチェックした方がいいでしょう。もちろん、そこに書かれていることが全部真実とは限りません。それだけで判断することは危険ですが、ネットの情報も一つの意見として参考に見ておくといいでしょう。「建てた後は面倒を見てくれない」というような書き込みが見つかるかもしれません。そういう会社では、点検、メンテナンスについての打ち合わせが行われていないということも考えられます。

 

点検内容をオープンにしている会社か、そうでないかも見て欲しいと思います。たとえば、その会社のブログなどに、「本日アフター点検に行ってきました」と書かれていて、どういう点検を行ったかなどが示されていると参考になります。もちろん個人情報に配慮されていることも確認する必要はありますが、安心して任せられる会社であるかどうかの判断材料の一つになります。

 

同じくホームページなどで、建てた大工さん、職人さんの顔が出ているかどうかもチェックしてみてください。。人がよく入れ替わるところは、建てた人と違う人がメンテナンスに来るということもあります。できれば建てたときの状況を知っている人が見る方がいいです。

 

もし、異動や退職などで担当の人がいなくなった場合は、ちゃんと引き継ぎができているかどうかが問われます。定期点検簿のようなメンテナンスの記録があれば、引き継ぎもスムーズだと思います。お施主様の方でも、定期点検の結果をもらったら、捨てずに保管しておくようにしましょう。

 

アフター専任の担当者がいたり、アフターの部署があったりするとさらにいいですね。アフターを重視している会社は引き継ぎの体制もしっかりしていると思います。住宅は5年で乗り換える車とは違うので、しっかり時間をかけて見極めて欲しいと思います。アフターメンテナンスの対応の良し悪しというのも住宅会社選びの基準の一つに加えてもらった方がいいのではないでしょうか?

 

また、瑕疵担保責任保証は10年ですが、その10年で家の保証は終わると思っている人は多いと思います。住宅会社によってはその後も更新できるところもありますので、気になる方は聞いてみるといいでしょう。

 

アフターメンテナンスは、将来に渡るお施主様と住宅会社の約束のようなものです。信頼関係がなければ始まりません。何か問題が起きたときにメーカーを呼んでくるのが住宅会社のアフターではないと私は考えます。そういう面でも信頼のおける住宅会社を選んでいただきたいですね。

講師の会社をご紹介

株式会社 シバ・サンホーム

代表取締役社長   柴部 崇さん

家づくりのポリシー

私は大工だった父の背中にあこがれて、大工になりました。大工になって30年間、数々の家づくりに携わらせていただきました。その中で、多くのご家族とお会いし、家への想いをお聞きしました。

 

本当に家が必要となるのは「子育ての時期」。子供たちが大きくなって、巣立っていくまでの時期にこそ、家族に家が必要だと私は考えます。そして、子供が小さな「子育て家族」にとって必要な家とは、デザインばかりで住みにくい家ではなく、家族に合わせた暮らしやすい間取り、そして、災害にも強く、長持ちする家だと思います。ただ、子育て家族は家を買う以外にも、お金が必要になります。家は建てた後が大切です。

 

家族が仲良く、お金に困ることなく幸せに暮らすことが何より大切です。自分たちの家族に合わせた人生設計、資金計画から家づくりは始めましょう。無駄なお金をかけなくても、本当に良い家はできるのです。

家づくりの特徴

[工法] 木造在来軸組工法

 

[見学会]完成現場見学会、構造現場見学会 (年11回)

 

[金額]コミコミ価格33坪1476万円(税抜)

 

[工期]4ヵ月

 

[保証・保険]

JIO住宅瑕疵担保責任保証登録、火災保険、地盤保証、

完成保証、シロアリ防腐5年保証

 

[アフター点検]

3ヵ月、 6ヵ月、1年、2年、  5年、 10年

工務店情報

株式会社シバ・サンホーム  

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