リビングはご家族のくつろぎの場所。「アイランド型はあこがれでした」と奥様が言うキッチン。向かって左に洗濯機のある洗面脱衣室、右にはダイニングテーブルを一直線に配し、シンプルでスムーズな家事動線を実現した。

白壁でシンプルな外観。防犯のことも考えて玄関側（北側）の窓は小さめでも、風通しは良くなるように考えて配置されている。

青い空に映える白亜の建物。Y様ご夫妻のお宅は海が好きなご主人の希望のもと、南イタリアの海沿いに建つ家をイメージしました。室内は白を基調としつつも、木の温もりを感じる空間が広がっています。

「最初はテーマもこだわりもほとんどなかったんですよ」と奥様。お子様の誕生がきっかけで家づくりを始めたご夫妻は、土地探しと並行してモデルルームや見学会を見て回りました。いろいろ検討する中でモリシタ・アット・ホームを選んだ理由は〝人〟だったといいます。

「応対がていねいだし、プロとして的を射た提案をしてくれることに信頼を感じました。打ち合わせでも私たちの希望を引き出してくれるので、どんどんイメージが膨らんでいったんです」とご主人。

また、老後まで見据えたライフプランのシミュレーションも決め手の一つ。家にかけられる予算が明確になったことで、安心して家づくりに取り組めたのです。

和室とリビングの間は開ければ一体感が出る3枚引込み戸。天井近くまであるハイドアを取り入れることで解放感が出る工夫も施されている。以前から愛用している家具も多いため、「あらかじめ家具の寸法を測って配置を決めてから、窓やコンセントの位置を調整しました」とご主人。

キッチン奥の半透明の4枚引込み戸は一枚一枚が独立して動かせるので、どこからでも開けることが可能。扉奥の小窓から入る陽射しは柔らかだ。

客間として利用する和室は廊下からも直接入ることができる（右手前にドア）。天井は茶色、壁も他の部屋より温かみのある色をセレクト。普段はお子様の遊び場に。

土間収納は玄関と廊下の2方面から出入り可能。玄関側の入口のドアは開け閉めの際に幅を取らない中折れ式タイプに。（写真左）

洗面脱衣室には着替えやタオルが全部入る壁一面のたっぷり収納。扉や床も白で統一しているので見た目にもすっきり。（写真右）

玄関横のトイレには、帰宅してすぐ手が洗えるように手洗い器を設置。左奥の壁には場所も取らない壁掛けトイレットペーパーラックがオシャレ。

こうして完成したY様邸のこだわりは外観ばかりではありません。広々として解放感のあるＬＤＫを実現するために照明はダウンライト、キッチンはフルフラットのアイランド型を選択。しかも、キッチンの背後に半透明の引き戸を設けることで、圧迫感を与えることなく食器棚や冷蔵庫を隠してしまう工夫も施されています。

「隠す、というのもポイント」と話すのは奥様。キッチンだけではなく、土間収納や洗面脱衣室の収納棚に扉を設けたのも、来客時には閉めるだけですっきり見せられるからと笑顔です。

また、お子様とのコミュニケーションをとることを大切にしました。成長しても顔を合わせたり、会話をしたりする時間がより多く生まれるようにリビングに階段を配し、家族共用の本棚スペースもつくりました。その気持ちが伝わっているのでしょうか、「新しい家に住むようになって子供が一番はしゃいでいて、元気に走り回っています」とご夫妻は目を細めます。

ライフプランを踏まえた子供部屋は３つ。Y様のお宅はこれからますますにぎやかになっていくことでしょう。

2階のほぼ中央に大きめのホールをつくり、家族共有の本棚を置いた。2階の建具も白系でさわやかにまとめている。（写真左）

8.5畳の広々とした小屋裏収納。固定階段なので大きな荷物が出し入れしやすい。また、くつろぎスペースにもできるよう、空調設備の設置も可能。（写真右）

３つある子供部屋はすべて角部屋になるように配置。2面に窓を設けているため、通気性も良く、収納もそれぞれの部屋に完備。

主寝室は壁と床の色を変えて落ち着いた雰囲気に。ウォークインクローゼットの入口は開けっ放しにできるのが便利なロールスクリーンに。掃き出し窓奥のバルコニーは布団を干すのに重宝。