リビングから続くストレート階段を上がると、その先には大人の肩ほどの高さの蔵への入り口の扉が現れます。「1階のリビングより落ち着く」とセカンドリビングとしてくつろぎの場所となっています。
注文住宅事例満載の家づくり情報サイト|イエマド編集部です。今回は、おしゃれな空間が欲しかったというご夫妻の蔵のある家をご紹介します。天井が 1.4mまでであれば居室として容積率に含まれず、かつ収納力があがる蔵は機能性抜群です。新築の家では蔵を検討しているという方、ぜひ参考にしてみてください。
大きな窓から青空がのぞく吹き抜けリビング。軽やかなストレート階段を上ると、その先に大人の肩ほどの高さの扉が現われます。中に入ると、入口そのままに天井の低い空間が広がっていました。「蔵です」とご主人。ソファを置き、向かいの寝室でお子様を寝かしつけたあとにご夫妻でテレビを見てくつろいでいるそうです。「僕だけかもしれませんが、1階のリビングよりも落ち着きます」と楽しそうに言います。
蔵は、階段を取り巻くようにコの字型に置かれました。通路とつながる回遊式動線となっており、お子様たちが笑い声を上げて追いかけっこをしています。
松下邸の回遊式動線はあと二つあります。一つは、玄関、キッチン、リビングをつなぐ動線。玄関からキッチンに直行できるので、荷物運びの負担が減りました。
もう一つは、和室、ウッドデッキ、リビングをつなぐ動線です。お子様は、和室で遊ぶのに飽きたらウッドデッキで外遊び。リビングから見えてご夫妻も安心です。
いずれの場所でもお子様たちがぐるぐると走り回っています。「子供の運動量が増えました。生まれ育ったマンションを離れたので夜泣きが大変かと思ったのですが、初日から大喜びで…いらぬ心配でした」とご夫妻は笑い合いました。
他の家にはない、おしゃれな場所が欲しかったご主人にとって蔵は絶対にはずせないものでした。ところが、設計に入ってみると、これがネックになりました。「いくつか業者をあたったのですが、蔵をつくると設計に自由度がなくなると言うんです」。吹き抜けが狭くなったり、トイレが不自然な位置にきたり、どれも納得がいかず、家づくりは白紙に戻りました。
そんなときに、フィックスホームで建てたご主人のお姉様が「親身になってくれる」と、営業の楢崎さんを紹介してくれました。「打ち合わせしたその日のうちにLINEで送られてきました」という楢崎さんのプランは、手書きでしたが、設計担当の構造チェックもきちんと通したものでした。「やりたいことが全部入っていました。フィックスさんと出会ってからは早かったです」。
営業の楢崎さん(左)と。「とても気さくで人間味のある方。フィックスホームで建てた姉は楢崎さんのことを親しみを込めて“楢っち”と呼んでいます」(ご主人)。
2階の“蔵”は、3階に続く階段をコの字に囲む形でつくられており、半分をセカンドリビング、半分を物置として使っている。
コの字の両端が通路とつながる回遊式動線。寝室に近く、「子供が泣いてもすぐに行けるので安心です」とご主人。天井高は140cmなので、延べ床面積に含まれない。
フィックス窓からの自然光でとても明るい吹き抜け。階段は、アルミのオープン手すりで軽さを出した。1階の冷暖房はエアコン1台だが、シーリングファンを回しているため、冬も寒さは感じなかったという。
内装は奥様担当。淡い木目と白をベースにナチュラルで爽やかな雰囲気を出した。床の光沢はフロアコーティングによるもの。「子供が小さいので傷がつかないようにしました。ワックスをかける手間が省けるので」。
ダイニングからの視界。和室の畳の色は、LDKの木目との統一感を出すためクリーム色に。
吹き抜けは風通しが良いため、階段を降りた正面1階の窓の前にも室内干し用のワイヤーを付け、メインの干し場として使っている。「他の場所よりもとても早く乾きます」と奥様。
キッチンのキャビネットや食器棚の柄は建具と合わせた。奥様のお気に入りは、造作壁の内側につくった“調味料収納ニッチ”。「すっきりするし、便利です」。
広々とした2WAY玄関。シューズクロークとホールの仕切りとしてロールカーテンを使っている。下駄箱をつくらず、そのスペースにカウンターを付けて雑貨をディスプレイ。
バスルームは、背の高いご主人がのびのびと入れる“ロング浴槽”を採用、洗面台は混雑する朝でも広く使えるように標準サイズよりも大きい幅90cmのタイプにした。天井に室内干し用のワイヤーを設置。
将来的な親の生活スペースとしても考えられている。その際に棚などを設けることを想定して板の間をつくり、ロールカーテンで仕切れるように天井に下地を入れた。
寝室は建具も床もダークブラウンでまとめた。床は1階と同様に、フロアコーティングを施している。
2階の通路にある大きなニッチは写真を貼るためにつくりました。まだほとんど飾っていないのは、旅行写真など、これから撮る写真を貼ろうと思っているからです。直にクロスに貼るのではなくコルクを敷くのもいいなと思っています(奥様)。
2階から短めの階段を上ると、ちょうど蔵の上に位置する子供部屋に出る。ご長女の部屋はピンク、ご長男の部屋はブルーでコーディネート。
外観はご主人の要望でスタイリッシュなキューブ型に。玄関扉はナチュラルな内装に合わせて奥様が選んだ。
和室とリビングがウッドデッキに面しており、室内と屋外を結ぶ回遊式動線も。お子様たちは気軽に外で遊ぶことができる。ウッドデッキには、夏にプールを置く予定。
会社名:株式会社フィックスホーム
所在地:滋賀県栗東市下鈎1191-1
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FAX:077-551-5035
メール:info@fixhome.jp