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心はいつもホカホカ色が癒す温もりの家

暖色系の内装と照明に温もりがあるリビング。ダイニングとの間に、左手から玄関と階段、右手から水回りがせり出しているが、くびれの幅を1.8mと極力広げたため、一つの大きな空間としてとらえることができる。

2019.01.10/イエマドアルファ編集部

心理的に温める暖色系でコーディネート

小屋裏部屋のあるK様邸。大雪の際でも屋根の雪を落とせる場所をしっかり考えて、屋根の形状が決められた。結果的に、小屋裏部屋もしっかり確保できた。台形の土地に2台分の駐車場を確保。塩害対策として外壁材はフッ素塗料タイプを採用。

ダークブラウンの天井に黄色がかった壁。電球色の明かりが灯ると、リビングは夕暮れ時のような懐かしさと安心感に包まれます。

 

「イメージは〝暖かい家〟。心理的に暖かくしたくて暖色系を使いました」とご主人。ドアやサッシはもちろん、ダウンライトの内側まで暖色に。ウォールナットやチークの色合いが好きで、家具は形の気に入ったものを中古で購入し、ご主人が自分で塗装し直しています。「今度は自分でテーブルをつくる予定。長い年月をかけて内装に合う家具にしていきます」。

 

革細工が趣味など、モノづくりが得意なご主人だからこそ家づくりでは性能を重視しました。「横尾建設さんは、長期優良住宅ということもあって性能がとても良いと感じました。それでいて大手ほど値段が高くない。そうした〝売り〟を自分で言わないところがまた良かったんです。土地からお願いすることにしました」。

ポーチの壁にスリットを入れ、格子タイプの玄関ドアとシューズクロークの窓から採光する明るい玄関。2畳弱のシューズクロークは片側に可動棚、もう片方にハンガーパイプを設置。扉は付けずにロールカーテンで仕切る。

キッチン奥のオレンジ色が華やかな印象を与える。照明は、用途が夕食メインとなるため、調色ではなく、電球色のみのタイプにした。内装に合わせて、家具はチークやウォールナットを中心に天然木の製品でコーディネート。窓の外は公園。お子様たちの様子を見ることができる。

長い時間を過ごすリビングは調光調色タイプの照明を設置。昼間は白色系で明るく、夕方以降は「子供たちに、これから寝るんだと思わせるために黄色味を強く」と、時間帯で光の色を変えている。ダークブラウンの天井に合わせてダウンライトは内側まで黒いデザインの製品を選んだ。

キッチン扉のカラーは、壁の黄色に合わせてグレーがかったベージュに。食材は冷蔵庫にほぼ納まるので、キッチン横のオープン棚で事足りる。左のクローゼットには掃除機などを収納。

トイレ、洗面所、脱衣室、バスルームは一直線の配置。洗面所に採光窓を設置するため、洗面台とセットの吊り戸棚は脱衣室で生かした。トイレと脱衣室の壁紙も黄色だが、居室とは異なり汚れ防止機能のあるタイプを採用。

間取りを工夫し、空間を大きく使う

固定資産税を考慮して〝できれば200平米以下〟と依頼したところ、すぐに160平米ほどの土地が見つかりました。ただ、変型地であったため建坪はかなり制限されることになり、狭さを感じさせない間取りがご夫妻の課題となりました。

 

「廊下はつくらない。なるべくドアは付けずに、一つのつながった空間にする」。これがご夫妻の基本的な考えです。

 

リビングとダイニングは中央の階段を軸に、オフセットされた位置関係です。階段から降りてくるとちょうどダイニングとリビングの中央に出るので、必ずパパとママと目が合い、子供たちも安心です。ダイニングとリビングをつなぐくびれの幅も1.8mと広めに取ったので、通路というよりホールとして使えて、狭さを感じません。

 

結果、ソファから少し身を乗り出せば、7m先のキッチンまで視線は幅広く一直線。互いに死角は残りますが、オフセットされた感じがかえって内装に合っています。「子供が走り回っちゃって。意図しない使い方は心苦しいですけど、すごく楽しそうで…」と、うれしそうに話すご夫妻でした。

2階階段突き当たりのサンルーム。北向きだが、窓が大きく、洗濯物を干すには十分の明るさと風通しがある。ここも収納棚には扉を付けていない。

長男と三男の歳が離れているため、二つの子供部屋を3人で使い回す計画。4.5畳に1畳のクローゼット。扉は付けていないが、仕切りが必要になったときはロールカーテンを付ける予定で、レール用に下地を補強してある。

2階は寝室をはじめ、白系の壁紙と淡い木目の床材でさわやかにまとめた。ウォークインクローゼットは4畳弱。服の色合いがよくわかるように照明は昼白色にした。寝室とはロールカーテンで仕切る。

小屋裏部屋の一角に設けたご主人の“革細工工房”。ブラウン系の塗り壁はご自身で施工した。照明を点けると塗り壁の陰影が浮かび上がる。

プラスアドバイス

階段入口できっちり遮断 カーテンとレールの合わせ技
暖気が2階に逃げないよう、階段入口にロールカーテンを付け、さらにすき間をなくすために両側をレールで固定しました。換気扇などの影響でカーテンが多少動くので、風圧を考慮して設置すれば効果的に使えると思います。(ご主人)

玄関ドア奥の扉は階段下収納。床下まで利用することで収納力がアップするため、屋外に向けて開口し、外収納とした。中には冬用のタイヤや家具づくりのための木材が。「敷地に物置を置けない家にはおすすめです」(ご主人)。

コーディネーターの山口さん(後列)と。「白い部分がほとんどない家なので色合わせにとても悩みました。何度も何度も山口さんに相談し、アドバイスをいただきました」(ご主人)。

紹介したお家の基本情報

構造:木造

延べ床面積:114.12㎡

階数:3階

工務店情報

会社名:子育て安心住まい上越 横尾建設工業株式会社

所在地:新潟県上越市北城町1-10-10 保倉ビルB・C

連絡先:0120-998-450

FAX:025-522-4503

http://www.yoko-kensetsu.com/

メール:info@yoko-kensetsu.com

間取り

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