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風と光を味方にして日々の暮らしを慈しむ家

南に面した掃き出し窓と吹き抜けからの光が豊かなLDK。無垢材の床は冬でも裸足が心地良い。「いつでも本を手に取れるように、暮らしの中心に本棚を置きました」とご夫妻。キャットウォークに大きな本棚を設けたほか、キッチンカウンターの下にもお子様の本を。

2019.01.16/イエマドアルファ編集部

機能と動線の追求だけでなく家づくりをとことん楽しむ

手入れしやすさに加え、質感、色味にこだわった外壁は実際にサンプルを壁面に当てて決めた。勝手口には冬用タイヤなどを置くのに便利な収納スペースも。目隠しにルーバー格子を設置。

「機械に頼らない暮らしがしたかったんです」と話すご主人は、建築士の資格保有者。「住宅は専門ではない」と言いながらも、自らが引いた設計図を元に家づくりがスタートしました。ご長男が生まれる前から土地探しをしていたというご夫妻。本気で家づくりに取り組むきっかけとなったのが東日本大震災です。

 

専門的知識のあるご主人がなによりこだわったのが材や構造といった目に見えない部分。完成見学会やショールームに足を運んで間取りなどを参考にするかたわら、窓のフレームはどうか、断熱材には何を使っているのかなど、建物の強度や性能について比較検討を重ねました。

玄関の両サイドに土間を配置、引き戸を開けるとひとつなぎに。ペレットストーブを置いた側はウィンタースポーツ道具の手入れなどをする作業場として。キッチン横はパントリーとして。

壁はホワイトで明るく、床や梁、建具はブラウンで統一した。「家づくりに関わった実感を持ちたい」と、ご夫妻自らが手塗りで色付けした床にはヒノキの無垢材を使用。24㎜の厚さで断熱効果も高い。床は玄関のみ無着色に。

奥様のお気に入りの場所であり、二人で立つことも多いキッチンは車いすも通れる幅を用意。ご夫妻ともに長身のためシンクは高めのものを選んだ。

キッチンとダイニングは横並びで配膳も楽々。キッチンの天井のみクロスを木目調にして落ち着いた雰囲気を演出。壁と一体化させてすっきりとさせた冷蔵庫はダイニングからも使いやすい位置に。カウンターはお子様の勉強机としても活用。

普段はお子様の遊び場として使う和室は、引き戸を閉めれば独立した客間に。床の間と天井にブラウン系のクロスを採用してモダンを演出。

広々とした洗面脱衣室には部屋着や寝巻き等をたっぷり収納できるクローゼットを備え付けたほか、収納棚も充実。柄クロスで冒険を楽しんだトイレは友人にも好評。

目に見えなくなる部分にもしっかりこだわる

実は最初に訪れたのがスズモクの完成見学会でした。その後、さまざまな住宅会社をめぐり調べていくうちに、改めてスズモクが良い素材を使っていることがわかったのだと言います。「目に見える部分は自分たちのこだわり次第でどうとでも変えていけるけれど、耐性をはじめとする建物自体の本来の価値は、そこで決まる」というご主人の言葉に奥様もうなずきます。

 

その結果、目に見えなくなる部分をご主人、見える部分を奥様と、自然に担当分けができました。エコで快適な省エネ住宅〝パッシブハウス〟の考え方を取り入れ、通風や採光に配慮するご主人のこだわりに加えて、医療関係のお仕事をされている奥様は、収納の数や位置、視界のいい間取りなど生活動線を考慮。これら希望のほかに、老後の暮らしを考えて車いすでも通れる広さの確保といった〝宿題〟がスズモクに出され、ご主人の設計図を元にしたご夫妻納得の構造と間取りが完成しました。

 

機能面や暮らしやすさを追求する一方で、家づくりの楽しさを満喫したご主人。「〝忍者屋敷をつくりたい〟という建築家を目指した原点を思い出しました」と懐かしみ、奥様は「隠し扉をつくりたいとか、いろんなアイデアが出てくるので止めるのが大変でした」と笑います。「おうち楽しいよ。みんなのお顔が見えるから」と元気いっぱいに家の中を案内してくれたご長男にとっても、家づくりは大成功だったようです。

共働きのため、平日にバルコニーで布団を干せないという悩みから設置を思いついたキャットウォーク。床面を格子状にすることで風通しも光の透過性も良く、リビングに木漏れ日のような光が射す。写真奥のスペースは書斎として活用予定。

子供部屋は将来間仕切りをして、兄妹で別々の部屋として使えるように、入口や電気スイッチを二つ配備。窓もそれぞれ二面に用意した。

寝室はホテルをイメージして一面のみシックなクロスを選んだ。バルコニーに面した掃き出し窓の手前部には室内干しが可能な機能も。写真右手には大容量のウォークインクローゼットを備えている。

プラスアドバイス

1階にも2階にも暮らしを豊かにする遊び心を
庭側の土間のペレットストーブは一目惚れしたもの。オール電化なので、火の教育としても良いかなと。(ご主人) 2階から小屋裏吹き抜けのクライミングウォールは雨の日でも室内で遊べる空間です。黒板なのでお絵描きもできますよ。(奥様)

8.5畳の広さのロフトは季節ものの収納として。天井高1.4mながら、窓からの穏やかな光が注ぐ快適空間。階段脇の小窓は2階からの吹き抜けとつながっている。

紹介したお家の基本情報

構造:木造

延べ床面積:150.25㎡

階数:2階

工務店情報

会社名:「ずっとお金のかからない家」をつくろう 株式会社スズモク

所在地:

【本社】茨城県坂東市生子717-2 

【つくば店】茨城県つくば市吾妻3-7-14エスワンビル 1-G 【※予約制】

連絡先:0120-18-7388  

FAX:0280-88-7388

http://www.8341ie.com

メール:info@suzumoku.com           

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