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【家づくり成功マニュアル】間取りを追求したパッシブハウスという考え方

パッシブハウスという言葉を頻繁に聞くようになりました。実はパッシブハウスを知ることは、省エネ住宅を建てるうえで大変参考になるのです。今回は株式会社シバ・サンホームの亀井 孝則部長からお話をうかがいました。

2019.01.29/イエマドアルファ編集部

パッシブハウスとは?

パッシブハウスというのは20年くらい前からある言葉で、もともとはドイツで生まれた極めて厳しい基準を満たした高性能の省エネルギー住宅のことです。寒冷地であっても暖房なしで過ごせるほど断熱性や気密性に優れているので「無暖房住宅」とも呼ばれ、日本でも注目されました。

 

パッシブハウスは、太陽光を効果的に取り込んだり、通風を考えて窓を配置するなど、自然の力を上手に取り入れる間取りにすることが、基本的な家づくりの考え方です。近年、それらの効果を測定する技術が向上し、数値で省エネ効果が証明できるようになったため、パッシブハウスが注目されるようになってきました。省エネ基準適合住宅の義務化が取りざたされることになり、なんらかの対策を意識せざるを得なくなったことも話題になる要因の一つです。

 

ゼロエネルギー住宅とパッシブハウスは根本的に考え方が違っています。ゼロエネルギー住宅は、太陽光発電をしたり蓄電池を設置したりと、機械的にエネルギーを確保することで、自宅で使うエネルギーはすべて自分でまかなおうというものです。極端に言えば、多くのエネルギーを使ってもそれと同量のエネルギーを生み出せればOKです。

 

一方パッシブハウスは、極力自然の力を活用して、エネルギーを使わないようにしようというものです。これぞまさに省エネ住宅の基本と言えます。

太陽光の上手な取り入れ方とは?

では、具体的にどのようなことをするのかと言うと、実はすごく当たり前のことなのです。まずリビングやダイニング、和室など、人が長くいる部屋を南側に置き窓を大きくとります。昔の日本家屋でも縁側は南側につくられていました。

 

そして、ひさしを付けたり、バルコニーを張り出したりします。冬は、低い位置の太陽を取り込むことで、部屋を暖かく保つことができます。夏の高い位置にある太陽の陽射しは、ひさしやバルコニーでさえぎれば、室温の上昇をおさえることができます。

窓の配置で省エネを考える

自然を取り込むパッシブハウスは太陽光だけでなく、風の流れも利用します。風の流れをコントロールするのは窓です。シバ・サンホームでは、一つの部屋に必ず二つ、それもなるべく部屋の対角になる位置に付けるようにしています。

 

南北に窓を付けられるお宅は少ないと思いますが、南面に大きく取ったらもう一つの窓は東や西に小さいものを付けます。二つとも窓を大きくしてしまうと断熱効果が弱まるだけでなく、壁としての強度も弱まってしまうからです。

もう一つ風の流れをつくるのに、高さの違う窓を付け、部屋の上と下の温度差を利用して、温度の低い方から高い方へ空気を流す方法もあります。

 

この場合、低い位置の窓は採光が取りづらいので、光を取り込むために横に広げることがあります。ただし、低い位置に横長の窓を付けるのは、壁としての強度に心配がでてきます。

また、縦すべり出し窓を同じ高さに配置して、外を流れる風を部屋の中に取り込んで、部屋の中に風の流れをつくる方法もあります。これだと、横幅を広くとらないので強度にも問題がなく、風を取り込むのに十分な縦の長さを確保しつつ、通風効果が期待できます。

 

また、全体の面積が狭いので熱損失が少なく、デザイン的にもスッキリ見せることができます。東や西の窓を小さくすることは、朝日や西日の差し込みを防ぐ点でも効果的です。

パッシブハウスの省エネ効果は?

「南向きの家が良い」ということなどは、昔から言われていますよね。そう考えると、パッシブハウスの考え方自体は目新しいものではないんです。

では、省エネという観点から見ると、実際どのくらいの効果があるのでしょう? 冬の日射量は、南側リビングにある引き違い掃き出し窓(幅170cm×高さ200cmくらい)を例にとると、一つで544wの熱量になるというデータがあります。これはこたつ1台分の熱量(約600w)に相当します。

 

つまり、このサイズの窓が二つあると、こたつ2台分の熱量が取り込めているということになり、その分は省エネできていると言えます。ただ、この例は平均値です。日射量には地域差などもありますので注意が必要ですが、このように省エネ効果の根拠を明確にして、数値で証明してみせたものが、パッシブハウスと言えます。

改正省エネ基準に適合している?

2020年には省エネ基準適合住宅の義務化という目標が掲げられ、弊社にも「対応していますか?」という問い合わせが徐々に増えて来ました。「大丈夫ですよ」とお答えすると、その言葉だけで満足される方も多いです。でも、それだけで納得されないほうがいいと思います。ここはさらに説明を求めるくらいのことはしていただきたいですね。実は内容をよく理解していないので聞いてもわからないと思われる方も多いのかと思いますが、どんな基準なのかも含めてしっかり教わるといいでしょう。

 

パッシブハウスは弊社のこれまでの家づくりと実は何も変わりません。私がこれまで通りにつくった家で、2020年の基準でエコポイントを取りに行ったところ、問題なく取れました。つまり、きちんと間取りを考え、確かな技術で断熱や気密をしっかり施せば、特別な断熱材や太陽光パネルの設置などをしなくても2020年の基準には適合するのです。

 

しかし、2030年に新築住宅の平均が対応すべきとされているゼロエネルギー住宅となると、パッシブハウスだけでは無理です。パッシブハウスは省エネ住宅としては優秀ですが、エネルギーをつくり出すわけではありません。冷暖房にエネルギーは使わなくても、電気は必ず使います。その分はつくり出さなければゼロエネルギー住宅とは言えないからです。

過剰に反応せず、できる範囲で省エネを考える

残念ながら、パッシブハウスだけでゼロエネルギー住宅に対応することはできませんが、2030年までにすべての新築住宅がゼロエネルギー化されていなければならないというわけではありません。しかし、ゆくゆくはゼロエネルギー住宅が主流となっていく可能性は高いでしょう。大手ハウスメーカーはすでにメイン商品をそちらへシフトしているので、今さらパッシブハウスを売ろうなどとはしません。

 

確かに、せっかく新築住宅を建てるのだから、将来を見据えてゼロエネルギー住宅にも対応させたいという方もいると思います。余裕があればぜひそうしていただければいいと思います。

 

しかし、コストがはね上がるのは覚悟しなければいけません。改正省エネ基準自体は住宅の性能を底上げするものとしていいことだと思いますが、それにあまりにも過剰に反応すると、お客様が自らの首を絞めることになりかねないのです。

 

高性能断熱や高気密を取り入れ、トリプルガラスにして、太陽光パネルも設置するなど、プラスしていけば、それでゼロエネルギー住宅ができるでしょう。しかし、みんながみんな、そうしなければならないというムードは決していいとは言えません。家づくりのハードルが上がり、それゆえに自分たちに家づくりは無理だとあきらめてしまう人も出るでしょう。もしくは、あきらめずに無理な住宅ローンを組んでしまい、返済に追われるだけの生活になるかもしれません。

 

パッシブハウスはそんなことをしなくても大丈夫だということをちゃんと数値化して、その根拠を示しているのです。やれゼロエネルギーだ、省エネ基準の義務化だという言葉に踊らされないようにしていただきたいと思います。

住宅会社の対応を見極める

改正省エネ基準に対応しているか尋ねても「大丈夫ですよ」と言うだけで、その後何も説明してくれない住宅会社は困りものですが、改正省エネ基準をかざして「将来のことを考えたらこれはしておきましょう、あれもしておいたほうがいいでしょう」などと次々提案してくる住宅会社もどうかと思います。

 

それがお客様の将来を本当に考えていると言えるでしょうか。それよりも、過剰に反応せずに、できることを一緒に考えていきましょうと言う住宅会社の方が断然安心だと思います。

 

また、当たり前の仕様であるパッシブハウスすら理解できていないような住宅会社があったら、それこそ問題です。なぜここに窓があるのか、その間取りの理由をきちんと伝えてくれる住宅会社を選びましょう。窓の位置や大きさ、階段の場所、ドアの開き方やノブの位置、それぞれ全部に理由があります。お客様のために考えに考えて決めた仕様なのですから、逆に理由を説明したくなるはずです。そういう住宅会社と出合われることを祈っています。

講師の会社をご紹介

株式会社シバ・サンホーム

代表取締役社長   柴部 崇さん

 

幼稚園の頃、大工の仕事をしていた父の職場によく連れて行ってもらいました。現場の周りの草むらが私の遊び場で、四つ葉のクローバーをいつも探していました。見つけると幸せの象徴だねと言われてうれしかったものです。シバ・サンホームで建てた家に、四つ葉のクローバーが付いているのはそんな思いのお裾分けです。

家づくりのポリシー

私は大工だった父の背中にあこがれて、大工になりました。大工になって30年間、数々の家づくりに携わらせていただきました。その中で、多くのご家族とお会いし、家への想いをお聞きしました。

本当に家が必要となるのは「子育ての時期」。子供たちが大きくなって、巣立っていくまでの時期にこそ、家族に家が必要だと私は考えます。そして、子供が小さな「子育て家族」にとって必要な家とは、デザインばかりで住みにくい家ではなく、家族に合わせた暮らしやすい間取り、そして、災害にも強く、長持ちする家だと思います。ただ、子育て家族は家を買う以外にも、お金が必要になります。家は建てた後が大切です。

 

家族が仲良く、お金に困ることなく幸せに暮らすことが何より大切です。自分たちの家族に合わせた人生設計、資金計画から家づくりは始めましょう。無駄なお金をかけなくても、本当に良い家はできるのです。

家づくりの特徴

[工法]  

木造在来軸組工法

[見学会]

完成現場見学会、構造現場見学会 (年11回)

[金額]

コミコミ価格33坪1476万円(税抜)

[工期]

4ヵ月

[保証・保険]

JIO住宅瑕疵担保責任保証登録、火災保険、

地盤保証、完成保証、シロアリ防腐5年保証

[アフター点検]

3ヵ月、 半年、1年、2年、  5年、 10年

工務店情報

株式会社シバ・サンホーム  

[住所] 奈良店:奈良県奈良市北之庄町41-1 

[TEL] 0120-154-483 

[FAX] 0742-81-3946

 

[住所]桜井店:奈良県桜井市東新堂488-1 

[TEL] 0744-44-2050 

[FAX] 0744-44-2052

 

[URL] http://www.shibasun.jp/

[メール] contact@shibasun.jp