リビングはもちろん家全体の天井を約30cm、階段2段分ほど高くしたことで開放感と広さを実感できる。キッチンカウンター上部にある五十崎様お気に入りのペンダントライトは、寂しくなりがちなキッチンのアクセントにもなっている。
モダンで柔らかな印象にまとめた外観。南側の屋根全面に10kwの太陽光パネルを置いた。防犯面と駐車のしやすさを考えて駐車場は道路側、玄関は建物中央に配置した。
木の温もりが感じられる陽当たりの良い五十崎様のお宅のリビングでは愛犬のランちゃんが元気いっぱいに走り回っています。東日本大震災により浪江町から二本松市に移り避難生活を続けていた五十崎様でしたが、そろそろ新たな拠点をつくろうと、ご長男一家が暮らしている郡山市内で家を新築することに。
土地探しを依頼していた不動産会社の道向かいにあったのがアトラスハウスでした。「見学会に行ってみると、白を基調にした家のデザインが私の好みとぴったり! ありきたりな建売住宅ではなくオーダーメイドなところも魅力でした」。
「浪江時代の家と同じ住み心地を感じたかったんです」という五十崎様の希望にそって天井を高くできるハイスタッドを採用し、圧迫感をなくしました。耐震性に関してはアトラスハウスの提案で強度をあげたツーバイシックスの構造を採用しました。
玄関は余計なスペースを設けず壁一面をシューズクローゼットにした。右へ行くとリビング、左へ行くと和室と寝室というつくり。(写真左)
将来のことを考え、1階トイレは車いすが出入りできるよう通常の1.5倍にした。アンティーク調の照明が空間のアクセントに。(写真右)
リビング東側にモダンなインテリアを配置して空間を有効活用。夏と冬でシーリングファンの回転方向を変えることでエアコンの熱風や冷風を効果的にリビング全体に循環できる。ご自身と幼いお孫さんへの負担を考え家中をバリアフリーに。
家具を増やさないためリビング側に扉棚が付いた収納一体型のハイクラスキッチンを選択。外からキッチンの中が見えないようカウンターは約15㎝高い。
第2のリビングとしても使える和室はナチュラルな色合いの琉球畳をおしゃれな市松模様にデザイン。隣接する奥様の寝室には廊下に出られるドアを付けてトイレや浴室に行きやすい生活動線にした。
玄関へのアプローチはゆるやかな傾斜のスロープにして足への負担を軽くした。奥のウッドデッキは愛犬のプレイスペースに。
1階は五十崎様の居住スペースと考え、各所に工夫を施しました。「夜に目が覚めても安心」という寝室からトイレに行きやすい回遊式の間取りに。また、無駄な空間をつくらず、廊下も最小限にして収納を増やすことにもこだわりました。
「日中は私一人で過ごすことが多いので、防犯面を考えリビングは道路側を避けました。外からの視線も気になりませんし、陽当たりもいいので正解でした」。さらに、暮らし始めて実感したことは、断熱性の高さです。福島の中でも寒さの厳しい中通り。1階はすべて床暖房にしました。「夜、寝る前に部屋のドアを開けておけば、朝になっても家中が暖かいです。アトラスハウスさんならではの羊毛断熱も効いていますね」。
お子様の部屋がある2階は2間続きの洋室や水回り、広い納戸をつくることで家族も使えるよう工夫しました。「間取りは将来、同居する次男が結婚して二世帯同居になっても問題ないようにしました」。
各部屋のデザインに合わせた照明は、和風からアンティーク調までバラエティ豊か。廻縁や幅木、カーテンボックスにいたるまでウッディな素材感に統一。雑貨やインテリアがお好きだという五十崎様らしい内装にもセンスの良さが光る家が完成しました。
仕事で深夜帰宅が多いお子様の生活スタイルに配慮して2階にも洗面台を置いた。右側に納戸、さらにもう一つ廊下に収納がある。(写真右)
お子様の部屋にある約4畳のウォークインクローゼット。収納のしやすさを考慮してハンガーパイプと棚のスペースに分けた。(写真左)
二世帯同居を視野に入れ、2階にあるお子様の部屋は約11畳の洋室と7畳の寝室を2間続きに。家族の居住スペースとしても使える広さを確保した。左奥のカウンターはデスクとしてだけでなく、棚としても使える。
2棹の総桐タンスが重厚感を放つ2階の洋室。ウォークインクローゼットのドアは、開閉時に邪魔にならないよう引き戸にした。左に陽当たりのいいバルコニーがある。
五十崎様と愛犬のランちゃん、アトラスハウスの長久保さん(左)と宗像さん(右)。「冬でも暖かで住み心地の良い家ができました」(五十崎様)。
構造:2×4工法
延べ床面積:157.33㎡
階数:2階
会社名:アトラスハウス株式会社
所在地:福島県郡山市長者1-7-17
連絡先:0120-38-7117
FAX:024-983-1632
メール:atlashouse@atlashouse.jp