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縁側のあるのどかな暮らし先が楽しみな古民家風の家

和風建築は奥様のあこがれ。子供が巣立ち、夫婦二人の暮らしになったときをイメージして、落ち着きのある家を求めた。LDKの内装は、和室の照明に合わせて、自然なダークブラウンと柔らかな白でまとめた。フローリングは、古木の雰囲気を出すために色ムラのあるタイプを採用。

2019.04.04/イエマドアルファ編集部

老後のための“和風テイスト”今を考えた“つながる空間”

瓦屋根と丸窓、ツートーンの配色が印象的な古民家風デザイン。間取りとしては総二階だが、和風建築の趣きを出すために軒を大きく出した。

「縁側でゆっくりお茶の飲める家がいいねって、ずっと主人と言っていたんです」。小谷様ご夫妻はまだ30代ですが、歳をとったときの暮らしを思い描き、古民家風の家をつくろうと考えました。

 

瓦屋根の風格ある外観に、白と黒で引き締めた色づかい。照明や窓などに丸いデザインを使い、日本家屋の伝統美を出しました。和室とLDKの壁には珪藻土を使い、見た目も機能もこだわっています。

 

イメージの元となっていた縁側は玄関とリビングをつなぐ3mほどの通路を〝くれ縁(※注)〟に仕立てました。和室の障子を開けると、視線は畳から板敷きの縁側、そして坪庭へと抜け、四季の風情が楽しめます。

※注:雨戸やガラス戸など建具の内側にある縁側。

 

アイアンを使った和風照明が映える、きりっとした玄関。一間間口だが勾配天井と吹き抜けで開放感がある。リビングに続く通路が縁側となっている。(写真右)

 

和室から縁側、中庭のラインがご夫妻のお気に入り。将来、ご夫妻がのんびりとした時間を過ごすための縁側で、子供もほっこりとくつろぐ。中庭とウッドデッキは門柱と柵の影に隠れているため、道路からは見えない。(写真左)

LDKの壁材は、調湿効果を期待して珪藻土を使っている。「カビを防ぐためでしたが、2階の壁クロスよりも光の反射が柔らかい気がして気に入っています」と奥様。照明は、「歳をとったときに手元がよく見えるように」と多めに設置した。暖房は床暖房を採用。

トリプルワイドのガスコンロと、大好きなミッキーマウスの壁紙を使った食品庫を備えたキッチンに「料理が好きなのでテンションが上がります」と奥様。ゴミは出たらすぐに、勝手口の外のゴミ箱に捨てるのが習慣なので、キッチンを含め屋内にはゴミ箱を置いていない。

障子が美しい和室。2枚立ては縁側に、3枚立てはリビングに面している。また3枚立ては3本溝のはめ込みで、リビングに向かって大きく開くようにした。

洗面所の床は藤柄のクッションフロアで和風を演出(写真上)。洗面台はシンクの広いタイプを選んだ。「赤ちゃんのお尻がちょっと汚れたときなどに、ここに立たせて洗うことができるので便利です」(奥様)。

 

2階のトイレは共有スペースの一角にあるため、使い勝手の良い大き目の手洗いを設けた(写真下)。そのため、トイレの出入口は便座の横側に設けている。

納得しながら丁寧に進めた家づくり

つくりたい家がはっきりしていたことから土地購入前にプランを用意し、その家が入る広さと形の土地を探すという手順で時間短縮を図りました。「それなのに内装や設備を考えるのに時間がかかり、フィックスホームさんには迷惑をかけてしまいました」とご夫妻。

 

特に、一つ一つ納得しながら進めたかったという奥様は、疑問が出るたびにスタッフに確認したと言います。「素人目の質問なのにちゃんと返してくれるんです。しかも、いつも長所と短所の両方を教えてくれるので安心できました」と振り返ります。

 

小谷様邸のもう一つの特徴は、〝つながる空間〟です。玄関の吹き抜けは、家族がどこにいても互いの声を伝える役目を果たすもの。その吹き抜けに面した2階のスペースは一家団らんの場にしました。置いてあるのは、みんなで使うカウンターと本棚。「子供が大きくなって別々の部屋に入るようになっても、みんなで集まれる場所。それぞれに買った本も、ここに置くことでみんなで読めるようにしたい」と、成長したお子様の姿に思いをはせます。

 

陽射しの暖かな日は、リビングからつながるウッドデッキでご飯を食べたりするのだと言います。「外から見えないように囲っているので安心して遊ばせられます。新居になって家にいることが多くなりましたね」とご主人が笑顔を見せました。

2階の南側は団らんのスペース。本棚には家族がそれぞれに買った本を置き、図書室のように使う予定。PCカウンターは将来的に子供の勉強机にも。疲れたら丸窓の景色を眺めてひとやすみ。

PCカウンターと丸窓の間には吹き抜けがある。ここを通して家族の声が家中に届くようになっている。

子供部屋はクローゼットの建具を白にすることで明るく。

南側を向いた明るい主寝室。2畳のウォークインクローゼットを備えている。2階のフローリングは1階と同系色だが、濃淡の均一なタイプを採用した。

プラスアドバイス

手前に空間をつくって収納を無駄なく使う
「棚をめいっぱい手前までつくると物がどんどん奥にいってしまう」と川尻さんからアドバイスをいただきました。手前を空けることで充電式の掃除機も置けるし、保育園の行事予定も脇に貼れるので便利です。(奥様)

楢崎さん(後列左)、川尻さん(同右)と。「本当にゆっくりな私たちのペースに合わせてくださったおかげで“いい家を建てた”という満足感があります。ありがとうございます」(ご夫妻)。

紹介したお家の基本情報

構造:木造

延べ床面積:125.87㎡

階数:2階

工務店情報

会社名:株式会社フィックスホーム

所在地:滋賀県栗東市下鈎1191-1

連絡先:0120-52-5033

FAX:077-551-5035

http://www.fixhome.jp          

メール:info@fixhome.jp

間取り

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