2階に設けたワイドスパンのリビングはお子様が走り回っても余裕の広さ。梁を見せた構造とフローリングのウッディな空間が柔らかな印象。インテリアや建具、キッチンをダークなトーンでまとめることで落ち着いたテイストも加えた。
格子入りの窓枠と2階ベランダの柱で洋館風の外観に。写真左に家族用玄関、右奥に歯科医院の玄関を配置した職住分離のつくり。
山森様のお宅は1階が歯科医院、2階を住居スペースにした医院併用住宅です。それまで東京都内でご夫妻ともに歯科医として勤務、お子様の誕生を機にマンション購入を検討していました。同時に浮上したのが奥様のご実家がある栃木県内での開業でした。「自然に囲まれた子育て環境が決め手でした」とご主人は語ります。
歯科医院の基本設計は、お父様が以前からお付き合いのあった地元の建築士事務所が行いました。実際の施工は、高品質でありながらコストも抑えた地元の住宅会社に相談したいと考えていました。そこで注目したのが、奥様のお父様から紹介されたエスホームでした。「地元の住宅会社なら何かあったときすぐに対応してもらえますしね」。
医院併用住宅はエスホームにとっても初めての試みでしたが、経験のある職人を手配することで問題なく対応しました。「開業時期が決まっていましたが、ギリギリまで細かな要望に応えてくれました」とご主人。
家族用玄関の中に歯科医院への通用口を設置。住居スペースから直接、医院に出入りできる便利さとオンオフの切り替えを明確につけた。
梁出しや無垢材のカウンターなど木の温もりが漂う待合室。カウンター前にはマイナスイオンを発生し、消臭効果もある栃木県伝統の大谷石を。
診察室は4室と手術用が1室。診察台は通常7~8台置ける広さだが車いすの方にも配慮してゆとりのあるつくりに。各診察室を仕切ってプライベート感を大切にした。
診察室の奥の手術室。広めにつくられた他の診察台よりもさらに広いスペースをとっている。
ご夫妻の希望は居住スペースと仕事場を完全に分離すること。そのため住居と医院を1階と2階に分け、玄関も別の場所につくりました。家族用玄関を患者様の目につきにくい位置にすることでプライバシーにも配慮しました。
診察室の奥に通用口を付けて住居スペースにも出入りしやすいつくりにしました。「お昼休みはリビングに上がってくつろげるのがいいですね。通勤時間がない分、東京にいる頃より子供と一緒にいられる時間が増えました」と奥様は語ります。
設計会社に依頼した間取りも良くできていましたが、さらにエスホームのアドバイスも取り入れて、1階の待合室に柱を増やし構造面を補強。住宅スペースは広々したワイドスパンのリビングを中心とした間取りになりました。「子供が成長しても毎日顔を合わせたかったので、廊下をつくらずどの部屋に行くにもリビングを通る間取りにしました」と家族の将来を見据えた奥様の希望も叶いました。
「子供の頃に住んでいた実家のイメージで木造は寒いという先入観があったのですが、底冷えすることがなく冬でも快適に過ごせそうです」とご主人。エスホーム推薦の外張り断熱と蓄熱暖房で冬でも快適な住み心地が実現しました。
リビング正面に子供部屋と書斎。右奥のドアを出ると1階の歯科医院にもつながる階段に出る。トイレのみ出入りが気にならないようにリビングの外に配置した。大きな窓から陽射しもたっぷり。
キッチンは物を置きがちなカウンターをつくらずフラットタイプに。リビング側にも収納をつけ家具を置かない工夫を。
洗面脱衣室横にタオルや着替えをたっぷり置ける収納スペースを設けた。中が見えないよう引き戸を付けた。
アクセントクロスのティファニーブルーが美しい子供部屋。リビングに面した位置にあるのでドアを開けておけばキッチンからでも目が届く。ベランダへの出入りもできるので洗濯物を取り込むときにも便利。
正面にウォークインクローゼットを配置した寝室。エスホームのアイデアで写真左の壁のみアクセントクロスとしてクラシカルなダマスク柄を採用。
建物三方をベランダに。1階の広さを活用して一角は18畳の広さを確保した。夏はプールやバーベキューをする予定。天井の補強で風の影響を回避。
山森様ご家族と西村社長(左)。「打ち合わせやメールのやり取りがていねいで、細かな要望も形にしてくれました」(ご主人)。
構造:木造
延べ床面積:266.64㎡
階数:2階
会社名:株式会社エスホーム
所在地:栃木県宇都宮市平出町3563-3
連絡先:028-613-6606
FAX:028-613-6616
メール:mail@shome.co.jp