M様ご夫妻と二人のお子様、ご主人のご両親が集うLDKは広々空間。内装はナチュラルウッド調と白で統一した。梁と平行に配置したダウンライトは見た目のバランスも美しく、数を多めにしたことで明るい。テレビパネルのエコカラットは調湿効果を狙ったもの。

シルクホワイトの外壁と木目調の破風板が和モダンな印象の外観。夏には、掃き出し窓に続くテラスデッキにお子様のプールが登場する。

ご夫妻とお子様に加え、ご主人のご両親の３世代で暮らすM様のお宅は、仕切りのない開放的なLDKを二人のお子様が自由に駆け回ります。

もともとは、ご主人の実家の２階をリフォームして暮らしていたというご家族ですが、ご夫妻とご両親世帯の生活空間の分離を改善すべく、「みんなで過ごす快適な空間が欲しい」と家づくりを決意。ご主人の勤め先の先輩からのご紹介でモリシタ・アット・ホームを知りました。

「まず初めに、住宅ローンや資金計画について詳しく教えてくれたので、すぐ信頼感が生まれました」と奥様。当初は実家の建て替えプランも提案してもらったそうですが、「子供を広々としたスペースで遊ばせたい。広い駐車場も欲しい」とのご主人の希望で土地は新規購入することに。間取りを考えつつ、同時に土地探しを行った結果、理想的な場所が見つかりました。

右が家族用、左が来客用の玄関。来客用側にホールを設けないことでリビングダイニングスペースを大きくとった。家族用の廊下部分にはクローゼットを設けて機能的に。

リビングの腰かけの役割も果たす小上がりの和コーナーは現在、二人のお子様の遊び場として使用しているが、ロールスクリーンを下げて客間として使用することも。小上がりの下には収納スペースを設けた。

キッチン横のパントリーには、可動棚を設置して食品類を保管。勝手口の土間にも棚を設けて、土付きの野菜などを収納している。

ご主人のご両親の居室は、優しいアースカラーでコーディネート。押入れと大きなウォークインクローゼットを配置しているので収納力は高い。

脱衣室と洗面室を分けることで、誰かがバスルームに入っていても洗面室の使用が可能。3世代同居のため、洗面室は標準の倍近いスペースを確保している。

奥様がこだわったのは、回遊性のあるキッチン回りです。お義母様と二人でキッチンに立つことを考え、動きやすさを重視。当初はオープンアイランド型キッチンを考えていたそうですが、構造上の強度を高めるため、コンロ側のみ壁に面した対面式を採用しました。リビングとパントリーとキッチンをつなぐ動線のほか、階段や洗面室に面する廊下を設置することでできた豊かな回遊式動線は、お子様の隠れんぼや鬼ごっこなど、かっこうの遊び場にもなりました。

23・9畳のLDKと4.5畳の和コーナーは、一体感と開放感が抜群。二世帯住居の場合、家族間のプライバシーを考えて、スペースをあえて仕切る間取りも多くみられますが、「せっかく一緒に暮らすのだから、みんなで顔を寄せ合って暮らしていきたい」というコンセプトのもと、普段は開け放たれた小上がりの和コーナーや、天井の梁とダウンライトが広々とした空間を演出します。「こちらの希望をしっかりと聞いていただきつつ、プロ目線でより良い提案をしてもらえました」とご主人も笑顔です。

暮らし始めて４ヵ月。親世帯と子世帯それぞれの居室もあるものの、「みんなが自然と１階のLDKに集まっています」とご家族は語ります。一人一人の暮らしやすさを考えた間取りのこだわりが、家族の時間を心地良くさせているのでしょう。

２階もホワイトとナチュラルウッドで統一。ホールにタイル張りのオシャレな洗面台を設置したことで、朝の忙しい時間でも洗面所の取り合いにならない。

ご夫妻の寝室は現在、セカンドリビングとして使用。ウォークインクローゼット隣はワークスペースとして使用するためデスクを造り付けた。６人分の洗濯物が干せるインナーバルコニーは広い。

子供部屋は同じ大きさのものが二つ。シンメトリーに配置したもう一方は、現在ご夫妻とお子様の寝室として使用している。

2階の納戸はキャンプ用具やゴルフバッグ、季節外の電気機器などを収納。「洋室を小さくしてでも納戸を広く取りたかったんですけど、大正解でした」と奥様。