野邉様ご夫妻とご長女の３人が集うLDKは、白とナチュラルウッドが映える落ち着いた雰囲気。和室の引き戸を取り外せば、リビング階段前ホールも一体となる大空間に。ご主人背後の階段下収納には取り外した和室の引き戸をすべて収納可能。

ラップ調のサイディングやグリーンのひさし、アイアン付きのウッディなドアなど、奥様のリクエストで外観にもアーリーアメリカンな雰囲気を。

窓から差し込む光の美しさが印象的な野邉様のお宅のリビングは、ヴィンテージ感あふれる建具やシーリングファンにセンスの良さが感じられます。

集合住宅では子育てしづらいと考えていた奥様のご提案で、ご主人も家づくりを決意。「自由設計と担当の荒川さんが経験豊富で心強いという理由から、デバイス・ホームさんにお願いしました」とご主人は振り返ります。理想的な土地が見つかったことで家づくりが本格的にスタート。奥様には〝陽当たりの良さを生かした、光がきれいな家〟と〝アーリーアメリカンな雰囲気〟というイメージがありました。

両袖に窓を配した玄関ドアやすべり出し窓で玄関ホールは明るい。玄関ドアはリモコンキーなので荷物が多いときも出入りがスムーズ。（写真左）

リビング階段はコンパクトなU字型の回り階段に。段差をつけて配置した２ヵ所の窓から2階ホールにも1階ホールにも光が届く工夫を施した。（写真右）

キッチンから見渡したリビングダイニングと和室。和室を壁で仕切らないぶん、ヒノキの無垢材を使った大黒柱を通常の4寸から６寸５分にして構造面をカバーした。陽当たりはもちろん風通しも抜群。

お子様をお昼寝させたり、客間として使ったりと重宝しているという和室。空間的アクセントと畳の日焼け防止を兼ねて窓際に板タタミを設けた。

白基調のキッチンは、カウンターを通常より7㎝高くしてリビング側から中が見えないような目隠し的役割も。キッチンと背後のカップボードの間は広めの130㎝幅。

白とダークブラウンでまとめたシックな浴室洗面。洗面所の小窓上部に設置した吊り戸棚はキッチン用のものを活用。

しかし、間取りに関してはご夫妻とも、なかなかイメージがまとまりませんでした。「自由設計だからこそ、逆に何をどうすればいいのかわからない状態で」というご夫妻に何パターンもの間取りを提案したのが営業の荒川さんです。

「ご提案していただいた間取りをブラッシュアップする中で、自分たちが求めているものが見えてきました。何度も間取りの変更に付き合ってくれて、本当に感謝しています」と奥様。たとえばリビング階段賛成派の奥様に対して、ご主人は反対派だったそうです。「家族が必ず顔を合わせるのはいいところですが、娘が友だちを連れてくるとき、リビングを横切るようなつくりではお互いにくつろげないでしょう」というご主人の意見をもとに、階段前にスペースを設けることで、リビングと階段に適度な距離感をつくることに成功するなど、さまざまなアイデアが生かされています。

リビングに隣接する和室はご主人のリクエストでした。「客間としてはもちろん、子供が風邪を引いたときに寝かせておけますし、キッチンにいても扉を開ければ目が届くので安心ですね」と、奥様は想像以上の使い勝手を実感しています。その和室は、通常よりも大黒柱を太くして構造面を補強したうえで、２方向に取り外し可能な引き戸を設置。引き戸を外せばLDKと一体となり、広く開放的です。

「暮らし始めてから〝イメージと違う〟と感じることがないのは、そういう細かいところもとことん悩んだおかげ」とご主人も満足そうな笑み。のびのびと遊ぶお子様の姿からも、野邉様のお宅の暮らしやすさが伝わってきます。

広めに設計した2階ホールは、カウンターデスクを置いて奥様の作業場兼、お子様の遊び場に。左壁の収納は将来、子供部屋を二つに区切るときに出入口にすることも可能な設計。

現在はご家族の寝室として使っている子供部屋は、将来、壁を設けて二つに区切れるよう中央の床と天井を補強ずみ。

ひさし付きのバルコニーに面した主寝室。2階はフローリングと建具をナチュラルウッドで統一している。

主寝室のウォークインクローゼット内に設置した吊リ戸棚は洗面同様、キッチン用のものを活用。小物類の収納に重宝する。

野邉様ご家族と営業の荒川さん（右）。「いろいろなプランを提案していただくことで納得のいく間取りになりました」（ご主人）。