明るいリビングで団らんを楽しむN様ご家族。LDKへは玄関から廊下経由、和室経由、洗面脱衣室経由と3つの動線を確保。和室とひと続きにすることでリビングをさらに広い空間としても使える。調光可能なダウンライトの配列を工夫することで、シーンに合わせてさまざまな表情を演出できる。

玄関のアプローチからダイレクトに続く庭は、リビング・和室の両方から出られるバルコニーにもつながり、二人のお子様にとって、遊びやすい場となっている。気密性の高い家は遮音性も高く、静かな時間を過ごせる。

家づくりを考え始めたN様ご夫妻は手始めに大手住宅メーカーの見学会を訪れました。しかし、そこでは暮らしのイメージが全然わかなかったそうです。「カッコいい家でしたが、人に見せるための家という感じ。現実味のない広さや間取りで、暮らしたいと思えませんでした」とご主人。

そんなときに、偶然モリシタ・アット・ホームの完成見学会へ足を運びます。「その見学会で〝いくかじハウス〟という考え方を知り、初めて私たちの暮らしたい家がイメージできました」とご夫妻は声をそろえます。

〝いくかじハウス〟は毎日の育児と家事を楽しくする共働き夫婦のための家のことで、モリシタ・アット・ホームが提唱しているもの。見学会で、その機能的な動線に魅了され、間取りをほぼそのままの形でN様の家づくりに取り入れたそうです。

玄関横に設置した、土間収納は来客時にはロールスクリーンで目隠しできる。階段横のクローゼットには、冬場のアウターなどがしまえる。

「費用の割に効果抜群でした」とご主人が大満足の梁の現しは、友人からも評判がいい。ダイニングと高さを変え、リビングを広く見せられる。

玄関とリビングをつなぐ和室は、扉を閉めて客間やお昼寝部屋としても活用。普段は洗濯物をたたんだり、お出かけ前と帰宅後の身支度をしたり、さまざまな目的で使うスイッチングルームとして活躍。普段着や荷物を収納する吊り押入れは、洗濯動線とお出かけ動線の要となっている。

キッチンの背面には、食器や食材のストックから、オーブンなども収納。急な来客にも扉を閉めるだけですっきりと生活感を見せない。

トイレの内装は1階を奥様、2階（写真）はご主人が担当。ご主人がトライしてみたというシックなクロスが高級感のあるホテルのような空間に。

以前のお住まいの経験から脱衣所は広めに。クローゼットにはタオルや下着を収納、汚れて帰ってきたときも準備なしですぐに使える。

階段を家の中央に置くことで、玄関、リビング、和室、洗面脱衣室、２階をつなぐ二重の回遊動線が実現。外出時も帰宅時も効率よく動ける。

特に奥様の心をとらえたのは、快適な洗濯動線。「前の家では洗濯のたびに階段の上り下りが必要でしたが、今は洗濯機から物干し場のある和室まで直線でつながっているので、移動がとても楽です。普段着を和室の吊り押入れにハンガー収納しているので、乾いたら物干しからそのままサッと移すだけ。本当に便利です」。

ご主人のお気に入りは高断熱・高気密といった性能の高さです。「朝起きたときも、1日中家を空けて帰宅したときにも、室内が快適な温度に保たれていることに驚きました。冬は寒すぎず、夏も暑すぎないので、子どもたちもいつものびのびと心地良さそうです。エアコンの効きもいいので、家計が助かっています」と奥様も笑顔です。

また、「片付けが苦手」と話す奥様ですが、以前のお住まいと比べ、格段に部屋が散らかりにくくなったことを実感されているそうです。「各部屋や共有スペースに、必要な大きさの収納があるので、生活しながら自然と片付けができています」と奥様が語れば、「掃除するにも、食事するにも、子どもをお風呂に入れるにも、すべて最小限の動きで完結できるので、生活の効率がいいんですよね」とご主人も言葉を続けます。共働きのN様ご夫妻にとって、理想とも言える暮らしが手に入りました。

2階の階段ホールは多目的に使えるオープンスペースに。雨の日には洗濯物干し場として、カウンターを備え付けているので書斎としても使え、部屋にするよりも汎用性の高い空間へと仕上げた。

子ども部屋は成長に合わせて二部屋にも分けられるフレキシブルな間取りに。扉は部屋を広く使えて、掃除もしやすい引き戸を採用。「子どもが右利きと左利きなので、左右対称でちょうど良かったですね」とご主人。

「床面積に含まれないので、コストもそんなにかからず、一部屋分増える感覚でお得」とご主人が話す小屋裏は、扉とエアコンの設置で快適に過ごせる空間に。趣味の部屋として活用。

ウォークインクローゼットを併設するご夫妻の寝室。寝室の一面とクローゼット内のクロスを、奥様の好きなダマスク柄に。「2階は家族だけの空間なので、少し遊んでみました」と奥様。