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失敗しない!新築間取りプラン基本レッスン

理想の新築マイホーム像はご家族によって様々。家づくりを始めるとなれば、それを具体的に間取りプランに落としこむ必要があります。理想の新築マイホーム像や要望を間取りに反映するには、どのように進めれば良いのでしょう?間取りを考えるポイントや注意点を学びましょう!

2020.01.17/イエマドアルファ編集部

場所別プランニングポイント⑥ 階段・廊下

フロアや部屋を「つなぐ」ためだけのものと考えがちな階段や廊下。しかし、配置の仕方によっては、空間を「隔て」たり、家族が「顔を合わせる頻度を上げ」たりと、さまざまな役割を持たせることができます。

 

その代表例が「リビング階段」。文字通りリビングの中につくられる階段です。通学時や帰宅時に必ずお子様と家族が顔を合わせられると、近年大人気の間取りです。人が集まる場にある階段なので、「魅せる要素」を取り入れやすいのも楽しいところ。ただし、空調効率が悪くなることは忘れないようにしましょう。

 

リビングを通らないと2階へ行けないつくりならば、扉で仕切ることで空調効率の弱点を回避するなど、必要なら何らかの対処を考えましょう。

家族の様子がわかりやすいと人気のリビング階段。こちらのお宅は、階段やトイレ・洗面への動きを目隠ししたり空調効率などを考えて、扉付きの「見せない階段」を選択。【提供:パルホーム 英工建設株式会社】

またリビング階段には、来客時に2階との行き来に気をつかう、お子様のお友だちが遊びに来たときにリビングでくつろぎにくいなどのデメリットもあるので、十分な吟味が必要です。

 

一方、こちらの間取りは、公私を区切る機能を廊下に持たせた例。リビングと左下の和室とはしっかり空間が分けられているため、和室を客間として使っても、家族はリビングで変わらずくつろげます。

長くとったホールが1階を大きく二分。動きや目線、声などを遮ってくれるので、来客時はもちろん、二世帯同居の場合などにも廊下の果たす役割は意外と大きいのです。【提供:アトラスハウス株式会社】

吹き抜けやホールの多目的利用 工夫の甲斐もたくさん!

リビング階段と組み合わせてプランニングされることが多いのが、吹き抜け。1階に天井を設けず、2階までを一体とした空間を指し、開放感やぜいたく感があります。高い位置からの採光や、高低差からくる空気の循環も心地良いものです。ただし、冷暖房効率の悪さは弱点に。対処法などを住宅会社としっかり打ち合わせしましょう。

 

2階のホールも工夫の甲斐があるところ。あえて面積をたっぷり取り、サンルーム代わりにして室内干し空間としたり、本棚やソファを置いて、第2のリビング風にしたり。我が家ならではのスペースの有効活用を考えてみては?

2階ホールをフリースペースに 

 

階段(左手)を上がってすぐのところを、あえて腰高の壁で囲いました。「半独立空間」が落ち着けます。【提供:来夢ハウス 辻木材株式会社】

魅せる階段、いろいろ 

 

蹴込み(垂直面)と踏板(水平面)とで素材や色を変えて、おしゃれに。リビングに接する箇所に壁や手すりがないことも、「魅せる」に一役買っています。【提供:パルホーム 英工建設株式会社】

スケルトン階段(ストリップ階段)に吹き抜け構造も加わって、開放感たっぷり。硬質な素材感と白い色味がマッチして、モダンなイメージを強めています。【提供:株式会社フィックスホーム】

 

いかがでしょうか?次回からは、場所別間取りプランの寝室についてお伝えさせていただきます。賢い間取りプランの方法を学んで、理想の家を建てましょう!