真っ白な空間に、2本の梁がアクセントとして映えるリビング。壁や床に設置された吸い込み口と吹き出し口から空気を循環する、全館空調システムを完備しているため、夏も冬も、家中を一定の温度で過ごすことができる。外付けのエアコンも必要ないため、すっきりと開放感のある空間になっている。
淡いグリーンの玄関扉を開けると、真っ白な壁にアーチ状の下がり壁など、ナチュラルで優しい雰囲気が広がるI様のお宅。リビングには、ソムリエとして働くご主人のリクエストで設置したワインセラーがあり、レストランやカフェのような空間になっています。
家づくりを検討するようになり、ハウスメーカーの展示場に行くようになった頃、知人の紹介で大井建設を知ったというご夫妻。「自由設計や全館空調システムも魅力の一つでしたが、決め手となった大きな理由は、担当をしてくれた方の人柄です。長い付き合いになりますし、安心してなんでも相談できる方が一番だと思います」と奥様は話してくれました。
白で統一された、さわやかな外観。陽射しを多く入れるため、2階のサンルーム部分は足元にもガラス窓が配置されている。
玄関ホールの奥は、階段下のスペースを活用して土間収納に。バーベキューの炭、雪かき用のスコップなど、外で使うものを入れている。
吹き抜け上部に設置した南向きの窓から、明るい陽が差し込む。フローリングと和室の畳は段差を設けずフラットにすることで、扉を開けたときも一つの空間として一体感が生まれる。
料理好きのご主人も立つことが多いと言うキッチン。掃除もしやすいホーローのシステムキッチンとペンダントライトが、南フランス風の雰囲気に。
ご主人のリクエストで設けたワインセラーは、和室の収納を減らすことで奥行きを確保。レストランのようなアーチ状の下り壁がアクセントになっており、ライトも設置した。
吹き抜け右上部に見えるのは2階個室の壁。リビングを見下ろすような窓は付けず、1階の生活音が伝わらないように配慮している。
「水回りは動線よりも広さにこだわりました」と奥様が話す洗面脱衣室は、ゆったりとした空間に大容量の収納スペースも確保した。
冬の寒さに備えて完備した全館空調システムは、床下で蓄熱した空気を24時間循環させてくれるため、家中どこにいても同じ温度で過ごすことができ、エアコンなどの外部機器も必要ないので、空間がすっきりとします。
また、家の中でも長い時間を過ごすリビングには吹き抜けをつくり、高い位置にも窓を設けることで、南向きの採光と、ゆったりとした開放感を確保しました。「上からも見下ろせるように、2階の個室にも窓をつくるか迷いましたが、リビングの生活音が伝わりやすいというデメリットを教えていただいてやめました」とご主人。吹き抜け上部はあえて壁にすることで、1階と2階を独立させ、それぞれが落ち着く空間になりました。
他に、「家事の中でも洗濯が一番好きなんです」という奥様のリクエストにより、2階の主寝室隣に陽当たりの良いサンルームをつくりました。水回りの家事もゆったりと気持ち良く行えるよう、浴室や洗面脱衣室も通常よりも広く確保しています。
素材やインテリアなどはご夫妻の希望をそれぞれ取り入れ、南フランス風が好きだというご主人がアーチ状の下がり壁やペンダントライトを、木材が好きだという奥様が天井の梁などを選んでいます。
「今後は、庭も少しずつ手を入れて、知人とバーベキューをするのが楽しみです」と話すご夫妻。きっとそこでは、リビングのワインセラーも活躍するのでしょう。
階段上の白い壁には、あらかじめピクチャーレールを設置。ギャラリーのような静かな空間の中に、飾られた絵画がよく映える。
雨天時や花粉のことを考えて、バルコニーはつくらずにサンルームを設置。「夏熱くて冬寒い、というのは嫌だったので、全面ガラス張りではなく、窓の多い個室のようなつくりにしてもらいました」と奥様。
2階の洋室は、生活スタイルに合わせてフレキシブルに使っていけるように、クローゼット、窓の配置、広さをそろえて2部屋完備。
白で統一した主寝室。引き戸の奥にあるサンルームから光が差し込み、朝もすっきりと目覚めることができる。
主寝室のウォークインクローゼット。枕棚、中段、パイプを造り付けにし、服や小物などを無駄なくすっきりと収納。
I様ご夫妻と、担当の広瀬さん(後列右)、渡辺さん(後列中央)、内堀さん(後列左)。「スタッフも優しい方ばかりで、わがままもたくさん聞いていただきました」とご主人。
構造:木造
延べ床面積:130.26㎡
階数:2階
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