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ここだけは押さえておくべき!仕様決めのポイント

見映えだけでなく、家の性能も変わってくる「仕様決め」。素材や使われている化学物質の安全性、使い勝手や耐久性などをいろいろ秤にかけて検討します。

2019.05.29/イエマドアルファ編集部

家の表情や個性を左右する家づくりの仕上げ作業

何回もの打ち合わせの末に「ふぅ、やっと間取りが決まった」とホッとしている家間戸さん一家。でも、まだ山場の「仕様決め」が残っています。素材や設備、色などを選ぶ、楽しいけれど悩ましいプロセスです。標準仕様や予算とにらめっこしながら決めていきましょう。

 

「仕様決め」は、素材や色などから家のパーツごとの材料を決めたり、設備をチョイスしたりするステップです。種類が多く大変ですが、以下のポイントを参考に頑張って。

外壁

外壁は、遠くから見たときの「色」が家全体の印象を左右し、近づくと見える素材や凹凸による「質感」は、家の個性や雰囲気を左右します。したがって、色と質感の両方を考えて選ぶことが重要になります。

外壁の素材は主に「サイディング」「タイル」「塗り壁」です。「サイディング」は、パネル状の外装材のこと。色柄やデザインが豊富で、比較的安価。軽量で工事も容易なことから近年の主流です。「タイル」は焼き物特有の気品や重厚感があります。「塗り壁」はモルタルを下地にして、仕上げ材を塗装する方法。コテやローラーなどの仕上げ方次第でいろいろな表情が生み出せます。

 

「タイル」「塗り壁」は、風合いの点で「サイディング」に勝りますが、「サイディング」に比べると高価で工期もかかります。単価ではさほど変わらないと思っても、外壁は面積が大きいだけに、全体では大きな金額の差になります。好みと予算を照らし合わせて選びましょう。

屋根

屋根には大きく分けて「重量瓦」と「軽量瓦」があります。「重量瓦」は昔ながらの粘土でできた焼き物。耐久性があり、本物ならではの質感は重厚ですが、その重さが耐震性に影響を及ぼします。場合によっては構造や間取りを変更しないとならないことも。「軽量瓦」は軽くて丈夫な上、比較的安価。色やデザインのバリエーションも豊富です。

 

屋根は、見かけよりも材質の違いによる耐久性、耐候性で選びましょう。「軽量瓦」は10年~15年で表面のコーティングが劣化することが多いので、メンテナンスも含めて考える必要があります。

玄関・サッシ

色やムードにこだわる人の多い玄関ですが、実はあまり外観には影響しません。また、材質によって極端に値段が変わったりしないのも特徴。そのため、比較的気楽に仕様決めできる箇所と言えます。

 

玄関ドアの開きは、左の4種に大別されます。外観全体のムードを考えて開きを決めるのが一番。次に、色や雰囲気を決めます。防犯性や断熱性能などをどの程度重視するかも考えて選びましょう。

 

サッシの色も、軽快でカジュアルな白から、重厚でモダンな黒まで多様。こちらも外観全体をイメージしながらチョイスしましょう。

 

片開き

もっとも一般的なタイプ。洋風ドアの中ではもっともスペースをとりません。これに対し、2枚の扉が中央から対称に開くものを「両開き」と言います。

 

引き戸

横にスライドするタイプ全般を指します。イラストのように2枚が左右に開閉する「2枚建引き戸」のほか、4枚戸が中央から開く「4枚建」なども。

 

親子開き

大小2枚の扉から成っています。全開すると広い間口が得られます。同じ形ですが、小さい子扉が動かない「片そでフィックス(FIX)」もあります。

 

■ 片引き戸

左右両側から開閉できる上の「引き戸」に対して、戸が一方のみ動くこちらは「片引き戸」と呼びます。全般に引き戸は、扉タイプに比べ省スペースなのが特徴。

床材

床は面積が大きいため、床材は室内全体のムードをかなり左右します。また予算への影響も大きい箇所。慎重な検討が欠かせません。

 

単一の無垢材でできた「無垢(単層)フローリング」は風合いや肌触りが良く、調湿作用もあります。ただし天然木の特性上、シミや傷がつきやすく、反りやひび割れが生じることも。

 

一方、「複合(複層)フローリング」は、合板やMDF(中質繊維板)などの基板の表面に、天然木を薄くそいだ突き板や、樹脂化粧シートなどを貼り合わせた複合材です。樹脂加工したものは傷に強く、耐水性や抗菌性に優れ、無垢フローリングに比べて安価です。

水回り設備

設備類はショールームを訪ね、実物を見て決定します。ところが、ショールームにはうっとりするような豪華な商品がズラリ! 冷静に判断するためにも、住宅会社の定める標準仕様の事前確認を忘れずに。その上でオプションを検討します。

 

キッチンの選択ポイントは、お手入れのしやすさや使い勝手の良さ。いくら見映えが良くても、熱などによる変形・変色しやすいものだったり、汚れに弱いものでは×。材質によるメリット、デメリットはしっかり確認を。

 

洗面化粧台の標準仕様は、意外とコンパクトです。必要なら造り付けの収納を住宅会社に設置してもらうか、標準品と同じシリーズの+α設備をオプション購入するかを検討する必要があります。蛇口や水栓金具などの機能も確認しましょう。

 

トイレは、便器の水の流れ方や水量などとともに、掃除のしやすさがポイント。座り心地を実際に体感しておくのも大切です。

 

浴槽は、標準のうち2~3種類から選べる場合が多いので、ショールームの人に断ってから、実際に浴槽内に座ってみるのがおすすめです。浴室のちょっとした機能はオプションの場合が多いので、あれもこれもと付けていると、思わぬ高額になることも。気をつけましょう。

 

ユニットバスやキッチンは、色柄、質感など、数多くのバリエーションの中から選べることも多いので、ショールームでカラーコーデをシミュレーションしてみましょう。

クロス・カーテン・建具

壁のクロスは色や質感だけでなく、耐久性や清掃性などの性能面からも判断を。機能や値段を重視するならビニールクロス、自然の素材感を大事にするなら紙クロスか布クロス。塗り壁(漆喰や珪藻土など)というチョイスもありますが、高価なことは否めません。

 

カーテンは、床との相性はあまり気にしなくて大丈夫。ただし、閉めたときの面積が大きいので、部屋に二つ窓があるときは、同じカーテンでそろえたほうが無難です。

 

室内ドアや襖、障子などの建具は、横にスライドする引き戸タイプか、扉タイプかを選びます。色味やデザインに関しては、床との相性は確かに大事ですが、必ずしも色をそろえる必要はないでしょう。自由に選んでもそんなに失敗はありません。心配なら住宅会社のコーディネーターと相談しながら選びましょう。

照明・電気関係

照明のスイッチやコンセントは、実際の生活をできるだけイメージして、位置や数を決めます。その部屋は何人くらいで使用するのか? 電化製品は何を使うのか? 大型の電化製品はどこに置くのか? などをシミュレーションしながら、住宅会社と相談を。スイッチの位置は、建具の開きなどに配慮して設計されているはずですが、利き手との関係や使い勝手などは人それぞれ違うので、確認と調整が必要です。

ショールームの賢い見学法

夢に見たような素敵な設備が並ぶショールーム。回る際には、「浮き足立たない」「冷静に見る」ことが大切です。ショールームでは、一番目につきやすいところにイチオシ商品が並べられています。ほとんどの場合、それはグレードが高くオプション機能も多く装備された商品です。

 まずは、「自分がお願いする住宅会社の標準がどんなものか?」「どれほどの機能を備えているか?」を確認した上で、オプションやグレードアップの要・不要を判断することが重要です。

 

 どんなオプションを付けるのか? どんなパーツを変更すべきかは、各家庭のライフスタイルなどによって違います。性能の良さに目を奪われ、使わない機能を付けても無駄になるだけです。賢い方法は、お手入れのしやすさを重視すること、そしてここぞというところにお金をかけ、時間や手間をお金で買うということ。たとえば、食洗機などは控え、レンジフードは掃除のラクなものにグレードアップする…といった発想で見学してみましょう。

仕様決めの4つの鉄則

・後のメンテナンスまで考えて選ぶ

 

・標準仕様を吟味してからオプションの要・不要を判断

 

・必ず「大きなサンプル」を取り寄せて検討

外壁材、床材、クロスなどは、カタログの写真や、住宅会社に置いてある小さなサンプルだと実物の感じがわかりません。候補を絞ったら、ぜひメーカーから大きなサンプルの取り寄せを。外壁は実際に日の光の下で比較検討すると失敗が少なくなります。

・見学会を最大限に活用する

完成見学会は仕様決めの際も利用価値・大。なぜなら「実物に勝るサンプルなし」だからです。特に外壁材や屋根、床材など面積が広く、実装感のつかみにくいものには有効。「見学会のお宅で見た○○が気に入って採用」はよくあります。