日々の幸せは“安心感”から家族を結ぶあったかリビング

腰壁風のクロスをぐるりとめぐらせ、奥様あこがれのカフェ風に仕上げたLDK。15畳と標準的な面積だが、家具の配置がすっきりとしていて自由に使えるスペースが多い。食事は、普段はソファの前のテーブルでとり、大勢で集まるときは、キッチン横のスペースにテーブルを追加する。「ラーメンのときは、お店みたいにカウンターで気分良く食べています」と楽しみ方はいろいろ。

2019.05.30／イエマドアルファ編集部

頼れるビルダーと夢のマイホームづくり

「60歳前にローンを完済したくて」と、若くしてマイホームを手に入れたY様ご夫妻。ご主人がファイナンシャルプランナーということもあり、とてもしっかりした将来設計をお持ちです。

もちろんパートナーとなる業者選びにも持論がありました。「地元の工務店を探しました。偏見かもしれませんが、土地探しにしても、地元の業者だったらこちらの希望に沿って探してくれそうだけど、大手はまず自社で買い取った土地からすすめそう。地元の業者の方が親身で、融通が効くと思いました」。

デバイス・ホームを検討したのは、建てた人の評判を聞いて。担当の秦さんのていねいな説明が好印象で即決しましたが、その後の対応もご主人の読み通りとても親身なものでした。「設備を選ぶにも郡山のショールームに同行してくれて、メーカーの人が言わない〝本当のところ〟を教えてくれるんです。値切りの交渉もすごいんですよ」。

外観

雪国なので「雪の白に白壁は避けたい」と落ち着いた紺色を選択。窓枠や破風を白くするのに抵抗があったが「完成してみたら、みなさんがかわいいと言ってくれた。私のセンスが悪かったんですね」と苦笑するご主人。

玄関

玄関の幅は収納を含めて1間。風格のある親子扉で空間にゆとりが感じられる。写真右側のロールスクリーンの奥は、コンセント付きの土間収納。

LDK

LDKの回りを玄関、和室、階段、水回りが囲む無駄のない間取り。家族のつながりを大切にするご主人は、「見えなくても家族の様子がわかる」と気に入っている。シンプルな内装によく映える赤いソファはご夫妻が恋人時代から使っているもの。新築ながら、家族の歴史が感じられる場所。

キッチン

開放感を出すため吊り戸棚をなくし、またお子様の様子がよく見えるように“立ち上がり”を低めにした。調理師免許を持つ奥様の希望で、コンロはIHではなく鍋の振れるガス式に。

和室

奥様のお母様の生活拠点となる和室は、玄関からすぐの便利な場所に配置。玄関側だけでなくリビング側にも扉を設け、互いにつながりが感じられるようにした。和風が強すぎないようにと言うお母様の要望で、天井クロスは青みがかったグレーでおしゃれに仕上げた。

プラスアドバイス

あれれ？　描いちゃって平気？特殊クロスにのびのびお絵かき

リビングの青い壁はお絵かきのできるクロスで、クロス屋さんのお義兄さんが仕事で余ったものを分けてくれました。普通のチョークならば黒板消しで簡単に消せるんですよ。子どもがアンパンマンを描いたりして楽しんでいます（ご主人）。

通路はつくらずＬＤＫをすべての中心に置く

秦さんの提案した図面はほぼそのまま受け入れました。暮らし始めて特に気に入っているのが家全体の一体感です。水回りも階段もＬＤＫに直結し、「団らんしていなくても家族がいるのが感じられる」と大満足。奥様のお母様を迎える予定の和室はＬＤＫ側にも扉を設け、水回りへのアクセスを高めながら、〝一緒にいる感覚〟を大切にしました。２階へは、ＬＤＫか和室を必ず通るリビング階段で。「子どもの友だちにもあいさつしてもらう、そういう家がいいんです」と、ご夫妻は少し先の暮らしにも思いをはせます。

　一方で、プライバシーを確保したい洗面脱衣室は、Ｌ字の形状を活かして奥まで見えないつくりにしました。扉付近は、かねてから希望していたメインの洗濯物干し場として活用。洗い作業から収納まで、一気に片づけられる便利な場所となりました。

　通路がない分、ＬＤＫは広々。腰壁風クロスで仕上げたカフェのような空間で、奥様はくつろぎのティータイムを楽しみにしています。とは言え、遊びざかりのご長女は、お父さんと相撲を取ったりサッカーをしたりで、リビングはまるで運動場。「娘は遊べるのでストレスがなくなり、それにつれて親もしかることが減りました。夫婦ゲンカも減ったかな」とみんなで笑い合いました。