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リフォームにも使える、失敗しない! 間取りの鬼門、水回りのプラン基本レッスン

理想の新築マイホーム像はご家族によって様々。家づくりを始めるとなれば、それを具体的に間取りプランに落としこむ必要があります。

理想の新築マイホーム像や要望を間取りに反映するには、どのように進めれば良いのでしょう?間取りを考えるポイントや注意点を学びましょう!

2019.06.05/イエマドアルファ編集部

場所別プランニングポイント~サニタリー~

共有の空間だからこそ便利に、使いやすく

サニタリーは、浴室や洗面室、トイレなど、キッチンを除いた水回りの設備のことです。近い場所にまとめると、給水や排水の経路もまとまってメンテナンスがしやすくなります。

ですが、その反面、人の行き来が頻繁な場所でもあるため、あまり配置を密集させすぎると動線が複雑になり、スムーズに動けないことになってしまいます。

家族の人数が多い家庭、活動時間帯がみんなほぼ同じ家庭などでは、特に朝の「身支度動線」と「洗濯動線」に配慮しましょう。

洗濯動線を極力コンパクトに そうすると家事は一気にラクに

洗濯は「洗う→干す→取り込む→たたむ→しまう」と、ほかの家事に比べてプロセスが多く煩雑。逆を言うと、この動線がコンパクトになるよう工夫すると、家事ラク間取りになることは間違いありません。

 濡れて重い洗濯物を持って移動するのは案外、重労働なものです。洗濯機は干す場所と同じフロアにあるとベストです。洗濯物を取り込んでから、たたんでしまうまでの動線も一考を。干す場所の近くに、家事室や衣類の収納クローゼットを設置するプランが最近では人気です。

▲洗う→干す→たたむ→しまう、という一連の洗濯動線が一直線にまとまっている好例です。洗面脱衣室には大型のロールスクリーン。必要に応じて洗面と脱衣を仕切れます。

【提供:子育て安心住まい上越 横尾建設工業株式会社】

▲サンルームと洗面室の間に家事室兼クローゼットを置くご家庭が増えています。取り込んだ洗濯物をそのまましまえて、お風呂上がりの着替えもそこからと、とっても便利。

【提供:子育て安心住まい上越 横尾建設工業株式会社】

浴室は2階にあってもいい 意外にメリット大

浴室は一日の疲れを癒す空間。ゆったりと入浴したいものです。極めてプライバシー性が高いところなので、浴室をどこに置くかには注意しましょう。

思いきって2階にするのも一手。1階に比べてプライバシーを守りやすく、風通しも良くなります。寝室が近くなって、湯冷めすることなく就寝できる、来客があっても気兼ねなく入浴できるなど、メリットはたくさんあります。洗濯動線も考え合わせながら、検討してみては? 

入浴中の水音や動作音は階下に伝わりやすいので、浴室がリビングや寝室の真上にならないようにだけ気をつけましょう。

 浴室を1階にする場合は窓の位置にも気をつけて。プライバシーの点からも湿気対策の意味でも、高い位置の窓は効果的ですが、手が届かなくて閉めっぱなし…では元も子もありません。「適切な高さ」をよく吟味してください。

▲思いきって2階にサニタリーを持っていった間取りです。干し場を陽当たりのいい2階ホールと決めたからこその英断。クローゼットが近くにあるので、収納もラクラク。

【提供:株式会社建装】

サニタリー失敗あるある

トイレと洗面室、配置の王道は「来客に便利」だけど…

洗面室とトイレは、来客が使用することもあるため、通常は1階の比較的玄関に近いところに置かれます。しかし、あまりそこにこだわりすぎるのはおすすめしません。

 水回りが分断される、動線が遠回りになるなどのデメリット面の比重の方が、場合によっては高くなってしまいます。来客の頻度、家族の身支度動線などと合わせて、よく考えましょう。

 「玄関近く」にこだわらず、リビングからアクセスしやすければ十分かもしれません。朝のあわただしい時間帯に混み合うのを避けるため、2階に第2のトイレ、第2の洗面室(または洗面台のみ)を設ける家庭も増えています。ただし、浴室と同じでトイレの排水音は階下に伝わりやすいので、間取りには注意が必要です。

 トイレは家の中では比較的独立性の高い空間。壁のクロスを冒険してみたり、本棚を置いてくつろげるようにしてみたりと、個性豊かに楽しむケースも多いようです。将来を見据えて、1階のトイレは車イスでも入れるように広めに取る、あるいは手すりを付けられる余裕を見ておく…なども、必要な配慮かもしれません。

▲階段下をトイレに利用するときは、写真の好例のように天井の高さや採光・通風に配慮を。壁をくり抜いた収納も上手。

【提供:アトラスハウス株式会社】

▲トイレは遊び心を発揮しやすい空間。船舶用のライトやネイビーの壁紙でマリン調を演出。

【提供:チューリップハウス 株式会社竹田木材】

洗面室と脱衣室は必ずしも一緒でなくていい

 脱衣室は使用時間がごく限られるため、洗面室と兼ねることが多いスペースですが、そうと決め付ける必要はありません。

 脱衣室も浴室と同じくプライバシー性が高く、誰かが着替え中のときは洗面室が使えないというマイナス面があります。洗面室と脱衣室を分けるかどうかは、二世帯住宅の場合はもちろん、お子様が成長したときのことも視野に入れて考える必要があります。

最近では、お子様に帰宅後すぐの手洗いを習慣付けるために、洗面台を玄関近くに設けるケースや、洗面脱衣室に裏口をつくり、泥だらけのときはそのまま外から浴室に直行できるようにするケースなど、洗面スペースにはご家庭ごとのユニークな工夫も光ります。どんな水回り動線が我が家にふさわしいか、いろいろ考えてみましょう。

 なお、二世帯住宅などの場合は特に、脱衣室のヒートショック防止に配慮することが賢明です。ほかの部屋との温度差が大きくならないよう、住宅会社と相談の上、しっかり検討することをおすすめします。

▲泥んこになって帰ってきても、洗面室に設けた裏口からお風呂に直行! 来客が多いこちらのお宅は、洗面室と脱衣室も別々です。

【提供:株式会社エスホーム】

▲洗面室と脱衣室を分け、脱衣室には収納をたくさん設けました。洗濯用品やリネン類はもちろん、お風呂上がりの着替え類もここに完備。

【提供:子育て安心住まい上越 横尾建設工業株式会社】

 

 

いかがでしょうか?次回からは、場所別間取りプランの寝室についてお伝えさせていただきます。賢い間取りプランの方法を学んで、理想の家を建てましょう!

 

構成・文◎鈴木キャシー裕子 イラスト◎長尾映美