和室とひと続きにもできる広々LDKには、玄関からまっすぐの廊下経由、スイッチングルームとして稼働する和室経由、お風呂へも直結する洗面脱衣室経由と、玄関からの動線を３つ確保。自由度の高い動線は、ご長男とご主人の追いかけっこ遊びにも活用されているのだとか。

　スイッチングルームのほか、客間や遊び場、洗濯物を畳む部屋と、多用途で活躍する和室。吊りタイプの押入れで、下に明かり採りの窓を備え、部屋を広く見せている。

　明るいナチュラルカラーの床や建具にシンプルな白いクロスを合わせて、家全体をすっきりとまとめたリビング。高断熱・高気密仕様の家なので、冷暖房費があまりかからない。また、ハニカムスクリーンを標準仕様にしているので、すべての窓に設置。さらに断熱効果を高め、冬は温かく、夏は涼しく保つ。

　少し幅を広くしたキッチンには、背面にも収納をたっぷり。壁上の横長の窓はご主人の提案で設置。採光に加え、オシャレな雰囲気づくりにも一役買っている。

　二重の回遊動線を実現。階段前と洗面脱衣室側にそれぞれ収納を設置。ご夫妻ともに“付けて良かった収納第一位”と口をそろえる洗面脱衣室のクローゼット（上の写真中央）には、下着やパジャマを備えることでお風呂の準備いらず。衣類を収納するクローゼットのほかに、大容量な可動式棚も置いた（真ん中の写真）。

　玄関の壁一面には、お子様の成長に合わせてさまざまな使い方ができる可動式棚を設置。ご主人の帽子コレクションを飾るほか、現在は棚下にベビーカーをすっきりと収納する。

　２階の間取りは、ご夫妻の寝室にお子様のお部屋が二つ、納戸を配置。寝室のウォークインクローゼットへの入口を置くこともできた空間は、サンルームとして使用。「雨が続いたりしたときに、乾かなかった物を干すのに重宝しています」と奥様。

　現在はご両親が泊まる部屋として活用している子ども部屋。隣にももう一つ子ども部屋が。大きな一つの部屋を将来的に区切ることも考えたが、お子様が男女なこともあり、最初から二部屋に。

　リビング階段と悩んだが、熱効率を考えて中央階段に。「リビングに階段下収納が設置できたので、結果的に正解でした」と奥様。

　来客用のふとんや季節ものの収納を想定した納戸（写真:左）。使い勝手を良くする二段階の棚を取り付けた。高さのあるものや大型のものが入る場所が一ヵ所あると安心という担当の木津さんからのご提案で設置。

　２階のトイレは、キッチン同様、ポイント的にダークカラーの木目を配置。ご提案で取り付けた縦長の窓が奥様のお気に入り。

　小さなお子様がいる奥様の大きな希望は「暖かい家」。ただ、そのための特別な機械装置などは入れずに、構造そのもので熱や空気の流れをつくり、快適な空間を生み出すパッシブ設計での窓の配置にこだわりました。

　冬の暖かい陽をたっぷり取り込めるように南面に大きな窓を取ることで日射取得を最大にして、北東西面の窓は最小限にしてロスをカット。色味を抑えたシックな雰囲気のある外観はご主人様の希望を実現しました。　

　いつかはマイホームを、と結婚後すぐに貯蓄を始めていたN様ご夫妻でしたが、「どのタイミングで家づくりを始めたらいいの？」と考えあぐねていたと言います。そこでご主人が見つけたモリシタ・アット・ホーム主催の住宅ローン勉強会へ参加。「今の自分たちにも家が建てられる」と実感できたことで、見学会へも足を運びました。

　そこで奥様の心を動かしたのは、「動線と収納を中心に考えられていてとても動きやすい間取りと、（冬の）暖かさ」だと言います。動線と収納中心の考え方は、実際の間取りづくりに活かし、家事を楽にする二つの回遊動線をつくりました。

　一つは、外出と在宅を切り替えるスイッチングルームとして和室を活用して、玄関・和室・ＬＤＫを回遊する動線。「帰ったらまずはここにコートや荷物をサッとしまえて、とても便利です。長男が幼稚園に通い始めたら、朝の支度など、今よりもっと重宝しそうです」と奥様。

　もう一つは、キッチンから浴室まで一直線につながり、玄関、LDKへと回れる動線です。和室の収納と洗面脱衣室の収納それぞれにすぐ着るものを分けて収納することで、着替えをその都度2階に取りに行ったりする手間が省けます。

　また、以前のお住まいで足りないと感じていた収納を可能な限り各所に配置。特に玄関の片側には大容量の可動棚を設置し、大きなベビーカーも棚下へすっきり。ご主人の数少ないご希望であったと言う〝イライラしない玄関〟も実現しました。

「どこにいても無駄なくスッと動けて、毎日住み心地の良さを実感しています。以前とは比べものにならないくらい、子育てが楽になりましたね」と奥様。

　もう一つN様のお宅の特徴は冬の寒さを感じないこと。それは、モリシタ・アット・ホームの高断熱・高気密な仕様で実現されています。ですが、快適な家に住んでいると、そのことを忘れてしまうことも…。最近、ご主人は外出先でふと実感することがあるそうです。「うちって暖かいんだなって。朝起きたときにも全然ヒヤっとしない。暮らしていると案外気がつかないものなんですね」。子育てに便利で、快適な動線と暖かさを日々実感しているN様のお宅です。　

　営業担当の山崎さんが、長崎県五島出身のご主人と偶然同郷だったそう。「姫路で同郷の人に初めて会いました。地元トークで盛り上がったので親近感と強い縁を感じました」というご主人。写真は、工務担当の木津さん（後列）とN様ご家族。※写真撮影時ご主人はご不在でした。