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家づくりには現金も必要! 住宅ローンで借りられない費用って?

住宅ローンの借入れ金のほかにもう一つ、マイホーム資金の一部にあてられるお金があります。それは「自己資金」。自分たちの貯金や親御さんからの援助金など、現金に類するお金です。ただしこれも、出せる分ありったけを注ぎ込むのはNGです。

2019.06.12/イエマドアルファ編集部

家づくりの予算を出す【自己資金編】

 家づくりには、住宅ローンの借入れ金以外に自己資金も必要です。自己資金とは「自前で用意する現金」のこと。大抵は貯蓄と、親御さんなどからの援助金がそれにあたります。

 なぜ自己資金は必要なのでしょう? それは、住宅ローンに組み込めない=現金で払わなければならない費用が少なからずあるためです。主なものは下記の通りです。

□ 頭金* …… 物件価格の2割程度

□ 手付け金* …… 50万円~物件価格の1割程度

□ ローン借入れのための諸費用* …… 融資手数料や保証料など、物件価格の3~6%程度

□ 引っ越し費用

□ 家具や家電の新調費用

□ 地鎮祭や上棟式の費用

*印の費用は場合により住宅ローンに含めることも可能

 

 また、あるだけの貯蓄を自己資金に吐き出してしまうのはNGです。万が一、病気など何かあった場合を乗り切れません。

自己資金、こんな考え方ではじき出そう

 まずは、今あるお金、残しておきたいお金を書き出し、自己資金として用意できる額を把握しておきましょう。

 

プラスするもの

①貯金などの資産

②親などからの資金援助

 

マイナスするもの

③3ヵ月分の生活費…当座の生活資金は必ず確保して!

④3年以内の出費予定費用…出産予定やお子様の進学など、近い将来かかりそうな出費を想定

⑤生活防衛資金…自己資金に出しすぎて「手元がスッカラカン」は危険

 

自己資金=(①+②)−(③+④+⑤)

自己資金の使い道は主に「頭金」と「手付け金」

 先ほどの計算式で自己資金はいくらなのかわかりました。このお金の使い道は、現金で払わなければならない=住宅ローンに組み込めない費用と述べましたが、少し踏み込んで内容を見てみましょう。

 ローンに組み込めないものの代表格は「頭金」です。通常は物件価格の1~2割を用意します。ローンの種類によっては物件価格の8割程度までしか融資してくれないため、頭金=自己資金でその2割を補う必要があるのです。しかし最近はまるまる10割まで融資してくれるローンも多く登場し、頭金が0円でもローンが組めるケースが増えています。

 自己資金のもう一つの使い道は、家屋建設の「発注の印」として、住宅会社に払う「手付け金」。これは住宅ローンの融資実行前に支払わなければならないことがほとんどなので、自己資金をあてる必要があります。手付け金は50万円~物件価格の1割程度まで、住宅会社の規定によってさまざまです。

払う直前まで不透明でも必ず必要な「諸費用」

 また、自己資金はほかに、ローン借入れのための諸費用にもあてます。銀行に払う「融資手数料」や、ローンの支払いを保証してもらうため保証会社に払う「保証料」、建てた家の「登記料」や「抵当権設定費用」などが諸費用に該当します。

 諸費用の厄介なところは、必要になることがわかっていながら、事前に金額が把握しづらい点です。○万円と定額のものもあれば、物件価格の△%となっていたりと、金融機関や保証会社によってまちまち。つまり、建築費用や利用するローンなどが確定しないうちは「いくら」と明確に知ることが難しいのです。目安としては物件価格の3~6%。2500万円の家なら100万円前後は諸費用にかかると思っておいた方がいいでしょう。

自己資金の使い道イメージ

自己資金は頑張りすぎないで!

 頭金をなるべく多くして、その分住宅ローンの借入れ額を減らせば、当然ですが支払う利息は少なくなります。たとえば頭金を100万円増やすと、利息は約50万円も下がります(金利2.5%、35年返済の場合)。

 そのため、なるべく多く頭金を貯めようと、家づくりを後回しにして貯金に励む人がいます。でも、これには別のリスクがともないます。家を買う時期を3年遅らせ、その間に200万円貯めたとしましょう。

 しかし、その間に金利が1%上がったとすると、せっかく貯めた200万円がまるまる吹き飛んでしまう可能性があるのです(下表参照)。「自己資金はなるべく多く」とちまたでは鉄則のように言われますが、これは必ずしも正解ではありません。左のように「つなぎ融資」という手もあるので、自己資金額の多い・少ないは気にしすぎないようにしましょう。

住宅ローンがおりるまでのお助け資金「つなぎ融資」

 「ちょっと待って。建築代金が2500万円とすると、頭金は2割だから500万円。諸費用が100万円に、工事の手付け金が…って、どれだけ自己資金があっても全然足りないじゃない!?」と真っ青になっているあなた。その問題は、短期融資である「つなぎ融資」が解決してくれます。

 住宅ローンは建てた家を担保にして融資するもの。そのため新居が完成するまで融資は実行されません。でも、住宅会社に対する手付け金の支払いは先に発生します。そのとき自己資金が足りなければ、住宅ローンとは別のローンを一時的に組んでお金を工面します。それを「つなぎ融資」といい、その返済には、新居が完成していざ実行された住宅ローンをあてます。

 また、厳密には手付け金以外に、住宅会社に対して「中間金」も払わなければなりません。土地を先に買った場合なら土地代金も。それらにあてるのもつなぎ融資です。

 つなぎ融資は住宅ローンの金利よりぐっと高いことが一般的。平均で2~3%です。また借りられる期間も最長で6ヵ月から1年。住宅ローンの実行タイミングを見計らいながら、上手に借りる必要があります。住宅会社とよく相談しながら融資を受けてください。 

構成・文◎鈴木キャシー裕子 イラスト◎エダりつこ