うららかな光がたっぷり入るLDK。奥のキッチン横から洗面脱衣室~浴室~廊下へと出られる動線。キッチン前の造作カウンターはお子様二人が並んで勉強できるような寸法に。カウンター前は将来、ダイニングテーブルを置けるようスペースにゆとりを持たせました。
小倉様とスズモクとの出会いはホームページで見た見学会でした。「担当さんがうち以外の見学会もいろいろ見たほうがいいですよって言うんです。実はほかのハウスメーカーも考えていましたが、この会社、商売っ気がないなって(笑)。そこが好印象でした」とご主人は振り返ります。
小倉様が以前暮らしていたのはメゾネットタイプの賃貸住宅でした。お子様が小さいうちは着替えさせることが何かと多いもの。奥様は2階に物を取りに行くのがとにかく手間だったと言います。「前の家は家族5人で暮らすには狭いうえ、子どもが3人いると、おもちゃや衣類がどうしても増えていきます。荷物が収納に入らなくなり1階にカラーボックスが増えていく…」。そんな奥様の悩みを解消すべく家づくりが始動しました。
奥様憧れの生活感がない家に近づけるため、収納を増やし物を見せないよう工夫しました。ご主人は生活しやすさを第一に考え、家事動線と生活動線に配慮した間取りにしました。ポイントはファミリークローゼットを1階の中心に置き、廊下とリビングどちらからも水回りに行ける回遊式の生活動線にしたことです。普段着やバッグ類はファミリークローゼットにまとめて収納。1階のウッドデッキに干した洗濯物を和室で畳み、クローゼットに収納します。「1階の平面移動で生活が完結するので家事が時短できました」と奥様。玄関のオープンクローゼットは花粉症のご主人のため。花粉を室内に持ち込まないようにという配慮からです。
ご主人にスズモクとのやりとりを振り返っていただくと、「わがままだったと思う(笑)」との声が返ってきました。大きな間取りの変更がなかった分、微調整が何度も繰り返されました。収納や浴室を広くなど、細かなスペースの調整に苦労した結果、1階トイレを階段下に置くことで望みが叶ったと言います。
「子どもの独立後や老後までは見越せないので、後悔しないようにコンセントの数や物干し場所など、基本+αで、できるだけのことを詰め込みました」とご主人。「私の部屋にも来て!」。そう言いながら家の中を案内してくれたお嬢様の姿からも新しい家が大好きという想いが伝わってきました。
中央のドアから玄関ホールに出られるつくり。右手にファミリークローゼットがある。和室は引き戸で仕切れば独立した客間にもアレンジできる。和室からも直接、廊下~トイレ~浴室へと行けるつくり。和室にも部屋干しできるよう室内用物干しを二ヵ所設置している。
リビングの一角に家族の普段着をまとめて収納できるファミリークローゼットを設けた。収納ケースをメインに、出番が多いものはハンガー収納へ。
キッチンはゴミ出しがしやすいよう勝手口を設置した。キッチンカウンター内側につけたコンセントはミキサーなど調理家電を使うときに便利。
奥様とお嬢様で選んだグリーンのドアが存在感を放つ玄関。中央を壁で仕切り、来客用と家族用スペースに分けた。仕切り壁のクロスもドアと統一。家族用玄関にはアウターをまとめて収納できるオープンクローゼットを設置した。
家族用玄関の壁にはスペースを明るくしてくれる鮮やかなレインボーカラーのクロスを張っている。「お客様側からは見えないので冒険しました」と奥様。
廊下側から出入りできる浴室・洗面脱衣室、パントリー、キッチン。パントリーには両サイドに造作棚を付け、収納量をフォローした。
ピンクのクロスがかわいい女の子の部屋。将来、部屋を仕切れるよう、入口やクローゼットを二つ付けた。部屋を増やしてもコンセントを増やせるよう、屋根裏に配線を回している。お嬢様たちは、暗くなると光るハートのクロスがお気に入り。
男の子の部屋は、ブルーのクロスがポイント。カーテンもカラーをそろえておしゃれに。天井には暗くなると光る星のクロスをセレクトした。
グレーのアクセントクロスがシックな印象の寝室。くつろぎの空間にしたいからと、床やクローゼットの扉も落ち着いたトーンでそろえた。
2階ホールには3人のお子様が成長したときのために、洗面を設置した。回り階段の踊り場に大きな窓を2面取り、採光性にも配慮した。
趣味のコレクションがディスプレイされたご主人の書斎。ヴィンテージ風な右手のアクセントクロスはスズモクの事務所を参考にした。将来は天井からハンモックチェアを吊るす予定。
ダークブラウンがポイントの外観。道路側は上下階に配置したトリプルのスリット窓や縦に走らせたダークブラウンのラインが印象的。
小倉様ご一家とスズモクの鈴木社長(左)。「プロの目から見てすすめられないことを理由付きで説明してくれたので、参考になりました」とご主人。
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