大きなリビングダイニングが広がるおうちです。廊下やホールは置かずに空間を最大限利用した、シンプルな間取りのおうちを紹介します。
注文住宅事例満載の家づくり情報サイト|イエマド編集部です。今回は、2階建てでありながら生活のすべてを1階で完結できるよう間取りを考えたおうちのご紹介をします。生活が完結するのはもちろん、できるだけ空間を広く、シンプルに使いたいという方、ぜひ参考にしてみてください。
アイアン階段をアクセントに、おしゃれな空気感が漂う玄関の先には、大きなリビングダイニングが広がるH様のお宅。廊下やホールは置かず、空間を最大限に活用した間取りがご夫妻のお気に入りです。日常生活のすべてを1階で完結したいという平屋育ちのご主人の希望で、寝室も1階に置いた間取りにしました。
「将来は夫婦二人になるので、個室はいらない。ワンルームのような空間で暮らしたいから、できるだけ扉や壁で仕切らないオープンな間取りにしたいと相談しました」とご主人。「驚かれることもありますが、必要最低限のできるだけシンプルでコンパクトな家にしたかったんです」と奥様も笑顔で言葉を続けます。
ご夫妻ともにご実家が一軒家で、〝自分の家〟がある良さを実感していたため、〝いつかはマイホームを〟と考えていました。ご主人は雑誌や見学会などで研究を重ね、〝家ノート〟に憧れや理想を何年も書き溜めていたそうです。お子様の小学校入学を機に、満を持しての家づくりをスタートしました。
「見た目のこだわりもたくさんありましたが、いざ建てるとなったら、機能面でも譲れないことが一気に増えました」と話すご主人を納得させたのが、モリシタ・アット・ホームの標準性能の高さでした。中でもご夫妻の心をとらえたのが、空気の流れを設計することで、家の中の温度差を解消するという考え方。「暖気は上がって、冷気は下がるという自然の摂理に沿った考えがエコでいいなと思いました。実際、真夏もエアコン一台で家全体が快適でした。家に帰ってくると、暑いでも涼しいでもなく、快適なんです」とご主人。奥様も「吹き抜けはデメリットが多いと周りから反対されましたが、吹き抜けにすることで逆に風通し良く、家全体を一定の温度に保つ設計を考えてくれました。明るい光が入って開放的で気持ちもいい。メリットしか感じていません」と言葉を添えます。
「心残りが一つもないんだよね」と、視線を合わせ微笑むご夫妻。大きな物から細部に至るまで、〝家ノート〟に綴った夢をすべて叶えたご夫妻は、理想の家で新たな夢を紡いでいくことでしょう。
玄関の横には扉を配置し、買い物帰りなどにキッチンへと直行できる家事動線も確保。キッチンカウンターと2階のランドリールームの壁は、ご主人自らが漆喰を手塗りして家づくりに参加。より一層の思いを重ねた。
奥様の好きな明るいグリーンのアクセントを配したキッチンは、吊り戸棚は置かずに開放感を出した。オーダーメイドの食器棚をシンクの高さとそろえることで整然とした印象に。
二つの動線を持つ広い玄関。大容量を誇るシューズラックの可動棚はご夫妻による手づくり。背景のOSB合板が存在感を放つ。土間とフローリングの低い段差で自転車の出し入れも楽々。
和室の吊り押入れには保育園の道具など毎日使う物を収納。外出時に着替えるスイッチングルームとして活用するほか、昼寝や遊び場としても活躍する。
天井のクロスが落ち着いた雰囲気を醸す寝室。夜勤もあるご主人のため、昼間でも光が入らないように窓の配置と大きさを考慮した。冬はこのエアコン1台で家全体を暖める。
造作の洗面台で毎朝の身支度も楽しく。トイレと同じく“見せる配管”がご夫妻のこだわりで配管の色も厳選した。キッチンからの一直線の動線が家事を楽にする。
手洗い器もご夫妻が譲れなかったポイントの一つ。白が基調のごくシンプルな内装に抑えることで“見せる配管”をより引き立たせている。
黒のアイアンと木の階段がスタイリッシュな空間へと演出。軒下に施した木目とつながるようにと提案された天井は、外から見ても美しい趣きを加える。
家族の生活に合わせて多目的に使える2階のホールは、セカンドリビングとして活用中。左のランドリールームは扉を閉めて個室にもなる。夏はこのエアコン1台で家全体を冷やす空調設計。
クローゼットもウォークインではなく、扉をつけないウォークスルーがH家スタイル。「換気も気にしなくていいし、2階には親しい人しか上がらないので視線も気になりません」と奥様。
洗面脱衣室のドアは入浴時以外開けておくことが多いので、収納棚の扉としても活用して、コストを抑えました。家の扉はすべて吊り戸にして、床のレールがないのもこだわり。ゴミがたまらないので、掃除も楽ですよ(奥様)。
「黒くて四角い家」はご主人の希望。採光や通気性に配慮しながら、窓の大きさや形、配置にこだわり、外から見たカッコ良さも考えた。
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