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2人らしさの光るカラーコーディネートの家

余計な物がない空間でも殺風景にならないのは、ひとえに配色の効果。一方で、個性の強いアクセントクロスを、壁全面に採用した大胆な部屋でも不思議とうるさくならないのは、細かな配色への配慮に工夫があるからです。

2020.07.02/イエマドアルファ編集部

注文住宅事例満載の家づくり情報サイト|イエマド編集部です。今回は、ご夫婦お2人のセンスが光る、大胆なアクセントクロスでコーディネートされたおうちをご紹介します。使い方が難しい個性のつよい壁紙も、家具の配置や他の部分の配色を工夫することによってまとまった印象にすることができます。よって、遊び心がありつつもシンプルな空間にすることができます。ぜひ、参考にしてみてください。

アクセントクロスを使用しつつも生活感のない部屋を実現

モノトーンの玄関を通り抜けると、柔らかな印象の広々としたLDK が迎えるH様のお宅。上品で落ち着いた雰囲気のパブリックスペースに対して、2階には大胆なクロス使いのプライベート空間が広がります。遊び心たっぷりな家づくりのテーマは、ずばり「人と被らない家」。「友だちや家族、誰が来ても〝2人らしい家だね〟と言われます」と微笑む奥様。来客へのサプライズに用意したと話す、1階のトイレもご夫妻のお気に入りです。

家族が集うリビングはできるだけ広くしたいというご主人の希望で、1階の大部分はひと続きの大空間ワンルームに。LDKに和室という複数の要素が詰まった部屋ながらも、全体の色彩トーンを合わせることですっきりとした印象にまとめました。天井や床、家電やレンジフード、巾木や窓枠などを白でまとめたこともひと役買っています。

実はH家にある家具は、ダイニングセットとベッドの二つだけ。物を出しておくのが苦手と口をそろえるご夫妻は、必要以上の生活感を出さない点にもこだわり、収納家具はすべて造り付けにしてもらいました。

余計な物がない空間でも殺風景にならないのは、ひとえに配色の効果。一方で、個性の強いアクセントクロスを、壁全面に採用した大胆な部屋でも不思議とうるさくならないのは、LDK 同様に細かな配色への配慮に工夫があるから。アパレル業界の経験があるご夫妻に備わったもともとのセンスに加え、カラーコーディネーターの資格を持つご主人の知識のたまものと言えるでしょう。

家づくりと同時に家族が増えたご夫妻。理想を形にした〝シンプルな家〟には、新たな楽しみを詰め込む余白もたっぷりです。

担当の人柄で住宅会社を即決

H様ご夫妻とアトラスハウスの出会いは、不動産業を営む奥様のお父様からの紹
介がきっかけ。ご自身も建築関係に携わるご主人は「嫌なら断ろうと訪ねたのですが、担当の森田さんと話をして任せられるとすぐに確信できました。他社は検討せずに即決です」とにっこり。奥様もご主人とお父様の2人からお墨付きならと大船に乗った心持ちだったそうです。実際その通り、家づくりは順風満帆に進みました。

すっきり空間を大胆に装う室内コーディネート

18畳のLDKに4畳の和室をフラットにつなげたワンルーム仕様で、実際の広さ以上の開放感に包まれる。和室のスペース壁には、おもちゃ置き場やリビング学習のデスク、床の間と、お子様の成長に合わせてさまざまな用途に使えるシンプルな棚を用意した。

1階すべてと2階の一部に採用した大理石調のフロアフローリングタイルが、家全体を格調高い雰囲気に。壁はグレーのクロスを使っているが「最初からグレーに決めていましたが、好みのグレーを見つけるのに苦労しました」と奥様。

奥様の使い勝手を一番に考え、高さのある吊り戸棚は付けず、リビング側にも収納を備えたペニンシュラ型のシステムキッチンを採用した。背面の窓は、通気に加えて家族の帰宅や来客の気配を察知する役目も。

ご主人のこだわりによるたっぷりとした広さのある浴室と、洗面台のグリーンがポイント。デッドスペースになりがちな可動棚の最上部には棚は付けず、換気と採光のための大きめの窓を設置した。

玄関のテーマは高級感。生活感の出やすい靴箱などは玄関横に土間スペースをつくり集約。和室で使われることの多い和調のクロスを使い、シンプルながらも表情豊かな空間に。

郵便物を土間にある棚で受けられる位置にポストを置きました。玄関の床に郵便物やチラシが散らばるストレスがありません。ポストから覗かれたり、手を入れられたりする危険もなく、防犯の上でも有効です!(ご主人)

壁面積の少ないトイレはより大胆なクロスで彩った。1階( 写真左)は来客に楽しんでもらいたいと『ウォーリーを探せ』のクロスを採用。全面だと圧迫感があるので1面はウォーリーの服の柄に。2階(写真右)も1面に和室の砂壁をイメージした無地のクロスを用い、落ち着いた雰囲気をプラスした。

ご夫妻の寝室は、モノトーンのクロスとダークな床色でまとめた。階段側と洗面のあるランドリールーム側の2 ヵ所に入口を置き、フレキシブルな動線を確保した。

2階に二つ用意した子ども部屋の一つ。「真っ白な空間でもよかったのですが、使い道のなかったお気に入りのクロスを天井に使いました」と奥様。大胆なジャングル柄を採用した部屋に入ると、不思議とご長男の機嫌がよくなるそうだ。

もう一つの子ども部屋よりも広さがあるため、シンプルなクロスを採用。建具を黒にしてアクセントに。収納内部にも同じクロスが使われている。

服の手入れにこだわりがある服好きのご夫妻は、ランドリールームを2階に設置。モチベーションの上がるようなクロスを選んだ。洗面台も置き、化粧部屋や多目的ルームとしても使えるよう壁には折りたたみ式のテーブルを設置した。

2階ホールの壁を活用した本棚だけは、見せる収納に。サイズも細かく指定して造り付けた。階段側の壁にはニッチを設けて、雑誌ラックとして有効利用する。

外観はシンプルに、光によって黒やグレーにも見えるダークグリーンの1色に。「家のまわりに植物がないのでその代わりです」とご主人。

 

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