新建材を使った家には興味がなかったというご夫妻。構造材や内装材はすべて京都産の国産無垢材を使用しました。床をはじめ「まるで森林浴をしているみたい」と奥様は語ります。
間取りを考える際に大切にしたのは「行き止まりのない回遊式の動線」だと奥様は語ります。「飽きがこないようシンプルなのが一番だと思いました」と、未来を見据えた家づくりを行いました。
家を建てる前は、ついデザインや、性能に目が行きがちな家づくりですが、住んでみて感じる使いやすさという点についても気を付けたいところです。今回は収納動線の工夫によって、家を建てた後も快適に暮らすご家族をご紹介します。
「子どもたちがのびのびと遊べるようにしたかった」というリビングは広々。たっぷりの収納スペースに物が収まっているのでいつでもすっきり。リビング階段の手すりはインテリアコーディネーターと打ち合わせを重ねてリッチなアメリカンのイメージに。
奥様が重視したのは、デザイン性より家事動線を考えた実用的で暮らしやすい家です。以前住んでいたというアパートの不満を解消し、グッと家事が楽になりました。
無落雪住宅とは、屋根に雪を載せたまま自然処理する住宅です。万が一、大雪で雪下ろし作業が発生しても、フラット屋根のため危険性が軽減されます。北国にお住いの方はこれからの家づくりの参考になること間違いなし!
リビングでくつろぐ川﨑様ご家族。キッチンはリビングダイニング、和室まで見渡せる対面式で、和室の扉は開ければリビングと一体感が出る4枚扉だ。1階はこの他も開き戸のような可動域が不要で風通しの調整もしやすい引き戸を多用している。
念願のマイホームでは、とにかく内装を重視したという、光沢のある黒のフローリングでビシッと決めたN様のお宅。特にリビングは、間接照明を仕込んだり折り上げ天井との組み合わせで高級な宿泊施設のようになりました。
自然な木目と、海をイメージした青で西海岸風にまとめたLDK。大きな掃き出し窓は一つだが、キッチン背面上の窓から光が入り明るい。キッチンカウンターとテーブルの間の柱は構造上必要なもので、アクセントになるようにあえて太くしたところ、時計がぴったりサイズに。
関から見たLDK。右奥の和室上部はリビングと空間をつなげて奥行きを遮らないつくり。仕切りとなるカウンター棚はお子様のおもちゃ入れスペースに。ソファに腰掛けたとき和室の中が見えないようにその高さを調節した。左手はご家族の着替えを収納する大容量のファミリークローゼット。
明るいリビングで団らんを楽しむN様ご家族。LDKへは玄関から廊下経由、和室経由、洗面脱衣室経由と3つの動線を確保。和室とひと続きにすることでリビングをさらに広い空間としても使える。調光可能なダウンライトの配列を工夫することで、シーンに合わせてさまざまな表情を演出できる。
家づくりのコンセプトが特になかったというF様ご夫妻。住宅展示場を回り、そこで出会ったのが薪ストーブでした。薪ストーブが似合うナチュラルテイストのリビングができ上がりました。
ご主人がこだわったのは天窓と、それに似合う吹き抜けです。リビングから見上げると、視線は天窓まで一直線に。「ここ(リビング)で寝たこともあったよね」と入居時を楽しそうに振り返ります。
野邉様ご夫妻とご長女の3人が集うLDKは、白とナチュラルウッドが映える落ち着いた雰囲気。和室の引き戸を取り外せば、リビング階段前ホールも一体となる大空間に。ご主人背後の階段下収納には取り外した和室の引き戸をすべて収納可能。
木の温もりが感じられるリビングダイニングスペースは、ご夫妻がひと目で気に入ったウォルナット材の床に合わせて建具や壁紙を決めた。LDKスペースの一角は小上がりの和室に。ハンモックを設置できるよう天井部分を補強し、取り付け用の金具も4ヵ所つくった。