リビングはご家族のくつろぎの場所。「アイランド型はあこがれでした」と奥様が言うキッチン。向かって左に洗濯機のある洗面脱衣室、右にはダイニングテーブルを一直線に配し、シンプルでスムーズな家事動線を実現した。
39㎡のLDKの中心で、一際目を引くフルオープンキッチンはご家族の憩いの場。南側の大きな窓から明るい光が降り注ぎ、東西に窓を設けているので風通しも良い。ライトメイプルの床材は幅広のものを見つけて即決。
「リビング横に配した小上がりの和室は自分たちのライフスタイルをよく表したくつろぎの空間だ。家族や友人みんなでテーブルを囲めるような笑顔が生まれる間取りを実現した」
「せっかく家事ラク動線を考えたのに洗濯も掃除もはかどらない」。家づくりの先輩たちから聞こえてくるそんな声。お母さんの足を止めているのは、世話を焼かせてばかりのチビッ子たちではないでしょうか。 「子どもの動線を優先させる家づくりが結果的に親の負担を減らします」と口をそろえるのは、女性建築士で教員資格を持つ橋本佳代子先生と子育て支援の専門家の宮田康子先生。言われなくても自分から片付ける、勉強するようになる子どもの動線について話してくれました。
「シンプルでカッコいい家」がテーマのお宅にはおしゃれなご夫妻のセンスが随所に垣間見えます。大容量の収納や2階の動線など、インテリアだけでなく、間取りにもこだわりいっぱいです。
いつも笑い声があふれるご家族のLDK。お子様がまだ小さいことを考慮して、1階の建具は汚れの目立たないダークブラウンで統一。カウンターキッチンにはテーブルを造り付け、限られた空間を有効活用する。「見た目もすっきりし、使いやすくて大正解でした」と話すご夫妻。
フラットでワイドなキッチンカウンターは、料理好きな奥様のこだわり。吊り戸棚なしのフルオープンが開放感を演出し、2人のお子様とのコミュニケーションの場にも。ダイニングの奥とパントリーに貼ったレンガ調の壁紙がインテリアのアクセント。
L字型のLDKは20畳。1階の冷暖房は横尾建設工業おすすめの高効率エアコン1台でまかなっている。「部屋のどこも温かくて快適です」と奥様。もちろん、ZEHに標準対応できる断熱性能と高性能なサッシが備えられているからこそ。
真っ白く明るいLDKで休日を過ごす杉山様ご家族。キッチンとダイニングを並べて、それらの横にリビングを配したのは、一体感を保ちながらも食事のスペースとくつろぐスペースを分けるための工夫だ。白は部屋を広く見せる効果があるが、加えてメイン照明をダウンライトにしたことも開放感を生み出す理由の一つ。
「片付けが苦手」「収納がヘタ」ーそんなお悩みをかかえた奥様たちって、実は多いんです。イエマドが全国の主婦500人にアンケートをとったところ、なんと、4割もの奥様たちに片付けの苦手意識が。そこで本特集では、「美的収納」で有名な草間雅子先生に、家づくりに役立つ「片付けテク」や「収納のイロハ」を伝授していただきました。 構成・文◎鈴木キャッシー裕子
掃除が苦手だという奥様。だからラクしてキレイに住める間取りの家を考えたと言います。共働きでも過ごしやすくて子育てしやすい間取りの家が完成しました。
お子様と必ず顔を合わせられるようにと、階段を家の中央に配置することは最初に決定した。家族でほとんどの時間を過ごすというリビングとダイニングには床暖房を完備。常に笑い声で満ちあふれる。
光が差し込む明るいリビングで家族の時間を過ごす山形様ご家族。床の色に合わせて天井に化粧梁を設けるなど、木の温もりを大切にした空間だ。リビングや和室で遊ぶお子様の様子が見渡せるようにと、対面式のキッチンにしたのは奥様のこだわり。
明るい外観とは対照的にリビングをはじめとする室内はダークブラウンを基調とした落ち着ける空間に。北側のキッチンにも窓を配置したため、リビングからの風が気持ち良く抜ける。中央の引き戸を開けると寝室や子ども部屋に続く廊下へ。
室内は白をベースにして明るさを出し、黒やダークブラウンを上手に使って引き締めた。リビングの印象に大きく影響する窓回りにこだわり、カーテンではなくバーチカルなブラインドを使ってすっきりと見せている。より空間に広さを出すため、照明はダウンライトを採用。