奥様はカントリー調、ご主人は木造で建てられた家の雰囲気が好きということで、自然素材とかわいらしさを含んだおうちが完成しました。
老後のことを考えて、平屋にしたというご夫妻。廊下をつくらず生活動線をコンパクトにし、段差もなくすように心がけました。
お子様が生まれてから、住む環境も化学物質や合成物質を使わない自然素材のなかで過ごしたいと思ったご夫妻の家づくりをご紹介します。
リビングのテーマは家族団らん。リビングの小上がりは床をくぼませベットマットを敷いているのでゴロ寝も快適です。
リビングのフローリングや梁に赤松の無垢材を使用することで温かみのある空間になりました。ソファ代わりのハンモックなど、遊び心のある家に仕上がりました。
リビング天井は杉、床はパインの無垢材を使用し、自然素材の塗装を施し暗いところでも沈まないトーンに調整しました。スキップフロアはお子様の遊び場や奥様の読書スペースに。印象的な稲妻階段の下のスペースを利用して本棚を造り付けた、スキップフロアの格子から廊下へ光をこぼします。
ナチュラル感のあるパインの無垢材ならではの風合いが温かみを演出するリビングダイニグ。時を経るとともに表情を変えていく無垢ならではの楽しさも魅力。キッチンのカップボードも無垢の風合いに合わせたデザインを採用。キッチンとの仕切りをつくらないことで、リビングとつながりのある空間に仕上げました。
K様のお宅は無垢材のフローリングを使用した温かみのある空間が印象的です。「傷つくか心配でしたが、結果ほぼすべてに無垢材を使って正解でした」と、住み心地のよさを実感しているそうです。
堀口様ご家族は、ご主人、奥様、二人のお子様とお孫さんの5人暮らし。ホワイトとナチュラルウッドの建具で統一されたリビングに吹き抜けをつくったことで家全体に一体感が生まれ、別々の場所にいても家族の気配を感じられる。
中1のご長男、小2のご長女との4人家族のW様ご家族(ご長男はサッカーのクラブチームの遠征で不在)。住居部分は、美容室の内装に合わせて木目と白壁の組み合わせでまとめた。特にリビングは無垢材をふんだんに使い、清々しい空気に満ちている。床はパイン、現しの梁はベイマツ、後方の大黒柱はヒノキ。
オープン階段の下は、奥様のお気に入りスペース。ご主人は、窓辺のフローリング畳でくつろぐのが至福のひとときだ。部屋を広く見せるために、カーテンは通常よりも高い位置に取り付けた。「カーテンも陽に焼けないし、夜閉めると雰囲気が変わって素敵なんですよ」と奥様。
Y様3世帯が家づくりをした際のポイントの一つは「天然木の利用」と「暖かい家」でした。高価なヒノキをリビングの柱や見せ梁に使用し、赤松を床に引くことで落ち着いた雰囲気の温かみのある家が完成しました。
薪ストーブを中心としたM様邸のリビング。パイン無垢の床と壁はカラークロスを合わせることで、アメリカンヴィンテージスタイルに仕上げることに成功しました。
一生に一度の家づくり。人生最大の買い物に間違いがあってはなりません。新居をどんな家にしたいのか、人によってさまざまな希望があるでしょう。 しかし、安心して過ごせる家が一番という人は多いのではないでしょうか。安心して長く住める家だからこそ、一生で最大と言える買い物をしようと思えるのです。 安心安全にこだわり、自宅を実験の場として本当にいいものを探し求めたサエラ暮らし研究所の宝田直樹代表にお話をうかがいました。 取材・文◎板谷 智 写真◎山田晋也